元彼の策略

私の親戚Aさんが１２年前に体験した胸糞悪い話。

投稿の許可は貰ってあるので、少しフェイク入れてある。

当時のAさんには結婚を考えていた彼氏がいた。

２歳年上の男だった。

その男の名前をHとする。

Hと知り合ったのはネットの掲示板だった。

とあるオンラインゲームの友達募集の書き込みを見たのがきっかけだったらしい。

Aさんの方から「一緒にゲームで遊びませんか？」とレスしたようだ。

すぐに相手からOKの返事があり、当時流行っていたMSNメッセンジャーも登録してゲームで遊びながらメッセもやっていたという。

すぐにHとは仲良くなり、気付いたら恋愛関係になっていた。

ネット恋愛というやつだ。

何か月かあとに現実でも会うようになった。

毎日のようにメッセやったりゲームやったりと最初の方はかなりいい関係だったらしい。

ある時にHからこんなことを言われた。

「友達紹介して、だけど僕からは紹介出来ない」

Aさんは少し困惑した。

なぜそんな一方的なことを言うのか。

話を聞いている限りではHもそれなりに友達はいるようだ。

よく友達の話をこれでもかってくらい話してきたから、仲の良い友達は複数いるようだが・・・。

Aさんはメッセ友達やSNS友達数人をHに紹介した。

しかし、AさんがHに「友達紹介して」と言ってみても何の反応もなかった。

ある日、共通の友達であるSNS友達の１人にHの一方的な要求に少し困惑していると相談をした。

SNS友達はこんな意見をいったらしい。

「う～ん、私はそのHって人あまり好感持てないな」

「だってフェアじゃないもん」

「それにさ、いつでも自分が一番じゃないと気が済まないオーラが出てる」

「私はAさんから紹介されてその人と友達やってるけど、悪いけどあまり好きなタイプじゃないよ」

さらに共通のSNS友達の他の友達にも同じように相談してみた。