得体の知れない足跡
投稿者:レイレサ (64)
去年の正月の恐怖体験について語ろうと思う。
親は仕事が忙しくて家にはいなかった。
12月30日から1日2日までは私ひとりで家で過ごしていたのだが、その時にとても怖い思いをした。
異変に気付いたのは1月1日の夕方だった。
ふと、中庭を覗いてみると雪の上に3つほど足跡がついていた。
私の家は中庭に続く入口の扉には鍵をかけているために、家の中か隣の家の塀を乗り越えなければ入れないような作りだ。
しかも、足跡のつき方がおかしいのだ。
普通は塀か扉の側についていなければいけないはずの足跡が、なぜか中庭の真ん中あたりに3つだけついていた。
もちろん、家には私しかいない。
私は中庭には行ってない。
足跡の大きさは成人の女性くらいの大きさだったと思う。
すぐに足跡を撮影して仕事中の親にメールで送信した。
親は「屋根雪が落ちただけでは?」としか言わないが、前の年にはなかった気がする。
考えても仕方がないので、その日は深入りすることはやめた。
問題は次の日に起きた。
朝起きて中庭を覗いてみると、なんと足跡が増えていたのだ。
足跡の大きさは小さな子供から成人男性と思われるくらいの大きなものまで複数あったのだ。
隣の家の塀から私の家の中庭の途中まで大小様々な大きさの足跡がたくさんついていた。
夜中に不審な物音は聞いていない。
話し声も塀を乗り越える音すら聞いていない。
隣の家の人はいい人なのでそんな悪戯なんてやらないだろう。
2日の夜に親が仕事を終えて戻ってきたので、足跡を見せてみた。
親は足跡を辿っていったら、隣の家の塀を乗り越えた先にも続いていたと言っていた。
さすがに隣の家の敷地に勝手に入るわけにもいかなかったので、塀の上に乗って確認しただけだという。
何かが盗られたわけでもないし、嫌がらせと思われる行動も確認できなかった。
しかし、1人で家に居た時の夜中の侵入者にはヒヤッとさせられた。
足跡の主は一体何を思って隣の家と私の家の中庭に侵入したのだろうか?
隣の家の人は特に何も言ってこなかったので、不審に思っても気に留めなかったのかもしれない。
そのくらい、いい人みたいだから。
しかし、私はひとつだけ気になっていることがある。
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。