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心霊

レイレサさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

テニスの邪魔をしたから許さない
短編 2022/02/03 22:05 2,618view

若者達はどうせ暇だからテニスをやってるのかもしれないが、その行為が迷惑だと気付かないのだろうか?

私は手でゼスチャーをした。

あっちへ行け!というような感じで手を追い払うように振って合図をした。

最初はじーっとこちらを見ていた若者達がさらにこんなことを言う。

「私9時からバイトなんだよね、まだ時間早いし」

「テニスやって時間つぶそ」

私は呆れてしまった。

合図が全く通用しなかったのだ。

私は内心「こいつら何様だよ、こんな早朝に騒音なんて立てるな非常識な奴らめ」と思ってしまった。

どうやらその思いが通じたのか、若者達はぶつぶつ文句言いながら去っていった。

その後、私は安心して眠りについたのだが・・・。

しばらくすると耳鳴りがした。

体が動かなくなった。

金縛りにかかってしまったのだ。

布団の上から誰かに踏まれるような感触があった。

その後、悪夢を見てしまった。

真っ暗な中で体が動かなくなる悪夢だった。

朝の8時頃に目が覚めたのだが、汗をたくさんかいていた。

とても気分が悪かった。

睡眠不足もあるが、金縛りと悪夢で朝から疲れてしまった。

それから何日か経った後に能力者の方と話をする機会があったので、その時の体験を話してみた。

「それはたぶんテニスの邪魔をしたからだと思うよ」

「君には迷惑行為だったとしても、相手はただテニスをしたかっただけ」

「テニスの邪魔をしたから許さない、という念が飛んできて悪夢の原因になったんだろうね」

「まぁ、そんなことで生霊を出すなって思うかもしれないけど、人は簡単に生霊出すからね」

「相手の立場からだと、君の方が遊びを邪魔する厄介者扱いなんだよ」

私は能力者の方の意見を聞いて理不尽だと思ってしまった。

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