真夜中にバタバタうるさい
投稿者:シンディ (8)
短編
2022/02/04
15:24
831view
これは私が実際に体験した話です。当時父と母の三人で実家で暮らしており、その他には誰もいませんでした。皆が寝静まった夜、左を向いてウトウトしていました。
その当時私は相当疲れていたのか、よく金縛りにあっていました。そしてその夜も左を向いたまま金縛りにあっていました。疲れているのだろうと目をつむっていたのですが、突然、後ろから足音が聞こえました。意識が薄れていたので、誰か家族が歩いているのかと思っていました。しかし、それはありえません。父も母も下で寝ています。誰かの足音が聞こえることはないのです。
意識がはっきりし、後ろを見ようと思いましたが、金縛りにあっています。目だけが動き、その他はどこも動きません。足音は歩く音から走る音に変わりました。ありえません。走るほどの広さはないのに。私は多くの冷や汗をかき、必死に目を開けないようにしていました。足音が私のすぐ後ろで止まりました。とても怖くなり、目を開けることができませんでした。そのままいつの間にか寝てしまったらしく、気が付けば朝でした。疲れていて夢を見たのだと思い、布団から出て一階におりました。すると母が怒っていました。理由を聞くと「真夜中にバタバタうるさい」と言われました。それ以降、しばらく下で寝ていました。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 6票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。