廃スナックに盛られた塩
投稿者:候 (9)
短編
2022/01/26
11:44
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その場いた僕たちは一瞬にして完全にフリーズしました。
真っ暗闇中で突然少女のような笑い声のおっさんを目の前にしたら誰でもそうなると思います。
どうすればいいのか?どうしたらいいのか?僕がパニックになっている中、
B子(僕よりも4個年上)がおもむろに店長の元へと歩き出し、
自分が手首にしていた水晶の数珠を外し店長につけようとしました。
すると少女のようになった店長はそれを拒むようにして
手首も丸まって体の内側に隠します。
するとB子は「ちょっとこれ(水晶の数珠)つけるの手伝って」と
僕たちに大声にいいました。
全く状況が掴めない僕とA子でしたが
B子に言われるがまま店長の手首を力ずくで伸ばし
なんとかB子が店長に数珠をはめることに成功しました。
すると店長はガクッと力が抜けたようにうなだれて座ってしまいました。
その様子を見たB子が「早くここから離れよう」と言ったので
僕が店長をおんぶし、店長の車を運転してバイト先へと戻りました。
これが僕の経験した怖い話です。
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