廃スナックに盛られた塩

これは僕が学生時代に飲食店でバイトしていた時の話です。

バイト先の店長はずっと地元に住んでいて
地元のことなら色々なことを知っていました。

夏のある日、とある話の流れから怪談話になり
一人一人怪談話をすることに。
その時のメンツは自分含め４人で自分、店長、A子、B子の４人でした。
自分、A子、B子の怪談話が終わり、最後の語手が店長でした。

店長は自分の番になると「実はここの近くに幽霊が出るスナックがあってな・・・」と話を始め、
その話終わると「今からそこの場所に行ってみないか？」と言いました。
その場所というのが10年くらい前に火事になり今でも焼けたまま残っている廃スナックです。

僕も何度かその前を通ったことがあったのでその存在は知っていましたが
まさかそのに幽霊がでるとは思っていませんでした。

その場所が今僕たち４人がいるバイト先から近いこともあり
じゃあちょっとだけ行ってみようということになり
店長の車に乗って４人でその場所に向かいました。

午後11時くらいだったでしょうか、焼け焦げたスナックは
なんとも不気味でみんなかなり怖がっていました。
そして初めに目についたのがスナックの入り口に盛られた塩です。
古い感じはせず毎日誰かが取り替えているかのような綺麗な盛り塩でした。

それを見た僕はすごく嫌な予感がしたのですが

店長が意気揚々に
「じゃあ俺から中に入るわ！」と足を進め、
扉を開けて中に入ろうとした、jその瞬間のことです！

「うぅぅぅうぉぉう〜」という叫びと共に
その場に座りこんでしまったのです。
僕は「店長どうしました！？」と声をかけるも、
店長はうずくまったままです。

そして数秒後！！
突然少女のような声になった店長が
「キャハハハハハハー」
笑い始めたのです。