沖縄の神秘 キジムナーの不思議な話
投稿者:ウンジャミ (2)
すると、それを聞いたアメリカ軍の兵士が、
「ここにおいで。大丈夫だから。殺しはしないよ。」
そう言って、おばあちゃんを、テントの中に入れたそうです。
そこには、たくさんの食料があり、おばあちゃんは、そこで食料をもらい、食べたそうです…。
栄養失調になりかけていたおばあちゃんは、栄養があるものを食べることが出来、アメリカ軍の軍医に治療してもらえたことで、元気になっていきました。
それからしばらくして、戦争は終わり、おばあちゃんは、最初にキジムナーに会った、ガジュマルの木の下にいました…。
そこには、おばあちゃんが来るのを知っていたかのように、キジムナーが待っていたそうです…。
「元気だな。お前は、俺が怖くないのか?」
そう聞かれ、
「なんで?怖くないさー。」
それを聞いたキジムナーは、
「お前に、いいこと教えてやる。お前の父が、今日、戦地から帰ってくる。家は燃えたが、家があった場所に、母と行け。」
そう言われたおばあちゃんは、
「私のお母さん、どこにいるかわからないよ…。逃げているときに、はぐれちゃったのも知っているでしょ?」
すると、
「お前の母か…。お前の母は、学校にいる。お前を探している。早く行ってあげろ。」
キジムナーにお礼を言い、おばあちゃんは、家族が待つ場所へ帰っていきました。
キジムナーが言ったとおり、おばあちゃんの父親は、その日帰ってきたそうです…。
それから、キジムナーに会うことはなかったそうですが、それからも、おばあちゃんは、ガジュマルの木の下に行っていたようです。
栄養失調になりかけていたおばあちゃんに、あの日、キジムナーが教えてくれた言葉…。
それは、
「Do you kill me?」
だったそうです。
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