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妖怪・風習・伝奇

ウンジャミさんによる妖怪・風習・伝奇にまつわる怖い話の投稿です

沖縄の神秘 キジムナーの不思議な話
長編 2021/12/26 21:20 8,957view
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そう聞くと、その男の子は、

「俺は、キジムナー。この土地の守り神みたいなものさ。もう100年以上は生きている。」

それを聞いたおばあちゃんは、驚いて、今までの話が納得できたそうです…。

「お前、今すぐ、ここ離れろ。危ないぞ。」

キジムナーという男の子にそう言われ、おばあちゃんがガジュマルの木から離れたその時、

「ドカーンッ!」

おばあちゃんが潜んでいたガジュマルの木に、爆弾が落ちたそうです…。

爆風で飛ばされはしたものの、大したケガもなかったおばあちゃんは、呆然としていたそうです…。

キジムナーが心配になり、おばあちゃんは、

「キジムナー!キジムナー!」

そう呼びながら、キジムナーを探したそうです…。

しかし、その時は、キジムナーに会うことはなかったそうで、しばらくしてから、おばあちゃんは、その場を離れました。

それから、1年くらいたったころ、もう一度、キジムナーに会ったそうです…。

「おい、○○!久しぶりだな。」

そう声をかけられたおばあちゃんが見ると、そこには、木の葉っぱの服を着たキジムナーがいたそうです…。

「キジムナー!あんた、大丈夫だった?何回呼んでも、返事がなかったから、爆弾に当たったかと思ったさー」

すると、

「俺は、キジムナーだぞ、爆弾に当たるわけないさー。それよりもお前、ずっと、食べてないだろ?栄養失調気味だな。そのままじゃ、死んでしまうぞ。」

そう言われたおばあちゃんは、

「食べるものがないのに、仕方ないさー。みんな大変だのに。それで死んでも仕方ないさー。」

そう答えたそうです…。

すると、

「お前、今から、俺の言うところに行け!行ったら、こう言え!」

そう言って、おばあちゃんがいたところから、数キロ離れた場所を言ったそうです。

それだけ言うと、キジムナーは消えてしまいました。

おばあちゃんは、キジムナーに言われた通り、その場所に行きました。

すると、そこには、アメリカ軍がいたそうです…。

おばあちゃんを見て、近づいてくるアメリカ軍…。

殺される…。

そう思ったおばあちゃんは、キジムナーに教えられた言葉を言いました。

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