坂東大橋の不気味な噂
投稿者:adooo (10)
短編
2021/12/17
22:10
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都市伝説的な噂をひとつ。
埼玉県と群馬県の境に坂東大橋という大きな橋がかかっています。割に大きな、立派な橋なのですが、ここには妙な噂があります。
歩道もあってひとが歩けるようになっているのですが、夜間にクルマを走らせていると、川の方を向いて立っている人影が見えることがあるらしいのです。散歩をしているひとなのかもしれませんが、夜中に車道に背を向けて川の方をぼおっと眺めているように見えるので相当気味が悪いとのことです。人影は男性のときも、女性のときも、子どものときもあって姿は一定せず、ひとりとも限りません。
しかも、不気味な噂はそれだけにとどまりません。「それ」と目を合わせると、かなりの頻度で交通事故につながるという話もあります。地元の者は、「あの橋でだれかに会ったとしても、決して目を合わせてはいけない」と言います。ときどき、橋の欄干のあたりに立っている、ひとらしきものが川ではなく車道側を向いている例も報告されています。
けれども、ここまでお伝えしてきたことよりもいっそう不気味なのは、その橋、自殺者が出たなどという話を聞いたこともないのです。いったい、いろいろな姿の者がたくさんいるという、「それ」らの存在はどうして橋に集まっているのでしょうか。
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自殺者沢山いますよ
その橋の下で、夜にバーベキューした自分はいったい…