居るのに見えない・・・虫の知らせ?
投稿者:ウォルマ (5)
これは私の父親の体験談です。
会社の飲み会に参加したときのこと。
Aさんという先輩も参加していたはずなのに、父は「Aさんが見えなかった、近くに座っているはずなのに自分にはどうしても見えなかった」と言うのです。
周りの方は、当たり前なのですが、Aさんのことが見えていたようで普通に会話をしたそうなのです。
しかしながら、父には姿も形も、声も、存在を感じられなかったそうなのです。
お酒の弱い父なので、酔っぱらっただけなのではないか、そう思っていました。本人も、そう思い込もうとしたのだと思います。
「疲れていたから」そんな風に、しかし、不思議そうに話していました。
その数日後のことでした。Aさんが突然、亡くなってしまったのです。
周りの方々も驚きましたが、恐らく一番驚いたのは父だったと思います。
座敷ですぐ目の前に居ると言われたAさんのことが全く見えず声も聞こえない、まさか虫の知らせか、と思ったがそんなはずはないだろう、と一瞬頭をよぎった不安をかき消したあの晩。
その見えなかったことが、本当に虫の知らせのような結果になってしまったのですから。
特別霊感が強いわけではない父。不思議な現象に合う訳でも、頻繁にそういったことに遭遇する訳でもなく、後にも先にも、居るはずの人が見えないというのは、この一回だけだったそうです。
その後、父は大きな病気をするわけでも、大きな事故にあう訳でもなく元気に暮らしています。あれはいったい何だったのでしょうか。
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