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YKさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

禁忌の小島でおきた怖い出来事
短編 2021/07/19 11:32 2,399view
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私は海の近くで生まれ育ちました。
地元の海には、干潮になった時にだけ行くことができる小島があります。
小島といっても人が住んだり動物がいるなどの大きさではなく、本当に何もない小さな島です。

怖い体験をしたのは中学校2年生の時です。
5人ほどで海で遊んでいる時にちょうど干潮になり小島に行くことができるタイミングになりました。

私は行こうとは思わなかったのですが、5人中2人が「行きたい」と言い出しました。
私含め残りの3人は、話しながら様子を見ることになりました。

小島に行くことになった2人は、ゲーム感覚でお互い反対周りで歩いていきどこで会うか残りの3人が予測するよう言われました。

私含めた3人は、それぞれ適当に予想しました。

そしてゲームスタート。
2人は、小島をそれぞれ反対周りで歩き出しました。
私含めた3人は、時間がかかることを予測していたので携帯ゲームをしながら時間を潰していました。

2人は30分ほどで帰って来たのですが、顔色があまりよくないのがこちらからも見てわかります。
2人に急いで駆け寄り話を聞くことに。

すると2人とも「1週回った際にお互い会っていない」というのです。
私含め3人は、笑いながら信じませんでした。

ただあまりにも血の気の引いた顔でその話をするので、私たちは本当なのかと半信半疑になってきました。

その日はそのまま5人とも帰路につきました。ただずっと気にはなっていたので夜ごはんの際、家族に話すことしました。
私は、半信半疑の部分がありながらも事の顛末を説明しました。

すると、おばあちゃんが「本当に言ったの?」と念を押しながら聞いてきたので「うん。友人がね」と答えると少し安堵の表情とともに「今度から絶対に近づくな。」と怖い顔で念を押されました。
理由を聞いてもそれ以降教えてもらえませんでした。

次の日の朝、5人が職員室に呼ばれました。
もちろん呼ばれた理由は、昨日の小島に行った件でした。
ばれた理由は匿名の電話とのことでした。

しかし私たち5人が小島に行こうとなったとき入念に周りに人がいないことも確認していましたし、誰かいればわかるぐらい開けているので確実に気付くはず・・。
もうこれ以上詮索することも怖くなり誰一人この話はしなくなりましたが、私の地元には禁忌の小島の不思議で怖い話として残っています。

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