川にいた亀
投稿者:一成カンパニー (16)
これは、大学3年の夏休みに友人のKと一緒に体験した出来事です。
当時俺は釣りが好きで、休日に川や湖などに行き、釣った魚で食べられるやつは持ち帰って料理するのが楽しみでした。
以前、千葉県のTダムに出かけたとき、偶然Kと遭遇して、それがきっかけでKと仲良くなり、それ以来、お互いの予定が会うときは、一緒に出かけていました。
俺の実家がある宮城県K町に、海と川の合流地点があり、そこにカレイやメバルなどがたくさんいて、地元では刺し身で食べます。
Kに教えると、行ってみたいとのことでした。
当時住んでいた所からだと、かなり距離はありますが、東京から新幹線を使えば3~4時間程度で行けるので、朝早く行けば日帰りも可能です。
夏休みの前半にバイトのシフトをたくさん入れて資金を作ったので、9月になり、涼しい日だったと記憶しています。
朝、8時に蘇我駅でKと合流し、東京でやまびこに乗り継ぎ、仙台に着いたのは11時を過ぎていました。
K町には、更に在来線とバスを使うので、早いけど食事してから向かう事にして、名物の牛タン定食を食べました。
Kは、食べた事がなかったらしく、分厚い牛タンに大満足していました。
K町に到着し、実家により、現地に向かいました。
ちょうど地元の知り合いの人がいて、今釣ったメバルを捌いているところでした。
カタ〇シ(屋号)の〇〇ですと挨拶し、近況報告してから、Kに紹介した。
メバルの刺し身を食べたKは、今日は本当に大満足したと言ってくれました。
実はもう一つ穴場があり、そこは川で鮎ややまべが釣れて、近くに湧き水があるのでその水は飲めます。
Kは、今日中に帰れば良いからと行きました。
鮎が2匹釣れてからは、この日はあまり釣れませんでした。
もう帰ろうかと話しかけた時、急に空が曇ってきて、今にも雨が降りそうで、半袖では少し寒い感じがしました。
Kに草むらの方からなんか来ていると言われ、見ると大きな亀がうねうね動いてこっちに来ていました。
なんだ、亀だよ、田舎には大きいのも珍しくないと言いかけた時に、亀と目が合いました。
目が人間のソレでした。
2人で、釣り竿を置いたまま、とりあえず実家まで逃げました。
母に話しても、疲れて幻覚でも見たんじゃないと信じてくれませんでした。
今日は泊まって、明日帰ればと言われたので、そうする事にした。
着替えは、俺が高校の時に着ていた服が何枚かあったので、それをKにも貸してあげました。
次の日、帰る前に、朝早く俺が1人で釣り竿を取りに行ったが、何者かにより、バラバラにされていました。
犯人はあの亀なのでしょうか?。
亀の着ぐるみ着たおっさんやろ?