茨木の、某大学の女子寮に住んでいた頃のお話。
ある晩、お風呂場でシャワーを浴びていると、建物の外から小学生くらいの男の子たちの遊び声や、パタパタと走り回る音が聞こえてきました。
時刻は午後七時。子供が遊ぶには遅い時間です。それにここは、男子禁制の女子寮。いくら子供でも、敷地内への侵入は許されません。
物音はだんだん大きく、近づいてくるようでした。不審に思い、窓に目を向けた次の瞬間、
ガラガラッ! と窓が開き、窓枠いっぱいに無数の男の子たちの顔が笑っていました。
「きゃははははははは!きゃはははははははは!!」
あまりの恐怖に、私はその場にうずくまってしまいました。
笑い声はだんだん小さくなり、足音と一緒に遠ざかっていきます。
おかしいのは、この部屋が「3階」で、外には手すりも足場も一切ないことです。
翌日、このことを数名の友達に話すと、「あぁ、あの笑い声?毎日聞こえるよ」と、異口同音に答えました。私の他に、同じ目に遭った人が何名もいたらしいのです。
あまりに苦情が寄せられるので、寮長は大工に頼んで、お風呂の窓という窓を、木の板で完全に塞いでしまいました。
……が、あまり意味を成しませんでした。板がはめられた後も、子供らの笑い声と、板を激しく叩く音が聞こえてくるのですから。私も卒業までに、2〜3度その音と、はめ板が揺れるのを見ています。
大学を卒業した今でも、私はお風呂に入るのがおそろしいのです。窓が勢いよく開き、満面の笑みを浮かべた「彼ら」が現れやしないかと……。
件の女子寮、現在でも使われているそうです。つくば市の……いえ、やめておきましょう。
これから大学に入学し、女子寮に住まうことがありましたら、お風呂場の窓を注意してみてください。
はめ板がしてあったら、ご覚悟を。

























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