23時近く、電話が鳴ってこんな時間に誰だ? と思って表示画面をみると13下の妹だった。
飲みに行って終電逃したから迎えにこいってことだろうかと電話に出るとすごい勢いで妹が何度もこういった。
「イビリじゃなかったイビリじゃなかった」
ただならぬ様子にい妹をなんとかなだめようと試みる。
このイビリってのは俺は心当たりがあった。
俺の母が、妹が大学入って接客業のバイトし始めたみたいなんだけれど、年上のスタッフと会わないみたいで愚痴を言ってくるみたいなことを言ってたのを覚えていたからピンときたんだけれど。
イビリじゃなかった? って言葉にん? となると同時に。
電話越しのただならぬ様子に
「今どこ? 大丈夫か?」
と声をかけると、妹のバイト先からほど近いコンビニのトイレから電話をかけてることがわかって。
俺は急いで車を飛ばした。
俺の妹は、13も年が離れて生まれたもんだから、皆かわいがった。
実際そこそこ可愛かったし、家族の影響もあってかかなり愛想のあるタイプで要領だって俺よりもいい。
だから職場のおばちゃんともめてるって母から聞いたときは、若いってだけで気に入らないみたいなおばさんいるらしいし、社会の洗礼受けたんだなって感じだった。
コンビニつくとトイレには妹はいなくて、電話をかけるとコンビニの事務室から妹と普段は不愛想だろう夜勤店員むっちゃ困ったどうしようって顔でつれだってでてきた。
コンビニの店員は俺をみると、ほっとしたような顔をしていた。
「お兄ちゃん……」
実家では13も年離れてたもんだから、喧嘩になることはなく。
13も下の妹の要望に応えないと、大人気ないって言われることもあって、俺の前では女王様張りに偉そうな妹がべそべそとした様子で出てきてこっちがビビッて、どういうこと!? と店員を見た。
「なんか、よくわかんないっすけど。おっさんにつけられてたみたいで。トイレ長くこもってたから声かけたら出てきて……」
しどろもどろな感じで状況を説明してくれた店員に俺は深々と頭を下げて、妹を回収して車に飛び乗った。
車を少し走らせると、妹は緊張が解けてきたのかぽつりぽつりと話し出した。
「職場で愛想そんなよくしないようにって言われてて、虐めかと思ってた」
例の母がいってたのはおそらくこれだと思う。
「それ言われて接客態度かえるのは負けみたいで、そのまましてたら。おばちゃんが言ってたことって虐めじゃなくて、忠告だった」
妹の声は震えてた。






















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