アルソックときくと、俺はぞっとしてしまう。
こっちに戻ってくるためにアパート探ししてる友人と飲んでたときに、たまたま隣に座ってたおっさんと話したことが関係している。
辞令がでて3年ぶりにこっちに戻ってくる友人が今日はアパート選びのために状況したのに合わせて久しぶりに飲んでたときだった。
タブレットに表示させた物件情報をいくつかだして、2つの物件で友人は悩んでるってことだった。
そこにビール片手に隣の席から勝手に話にはいってきたおっさんが
「そこ告知事項にはないけれど、アルソック物件だからやめたほうがいいぞ」
って言ったんだ。
「えっ、だれか人が死んだやつなの!? あっ、なんか他の人が〇年とか住んだら次の人には告知しないとか聞いたことがある」
そこに住もうとする友人にすると、今選ぼうとする物件にそんなことを言われたらやっぱり気になったんだろう。
おっさんの言葉に慌てた。
「違う違う、人は死んでないし。霊も出ない。でももっとタチが悪いんだよ。そこ物件の3階の部屋だけ人がむちゃくちゃ変わるんだよ」
「確かに3階だけ2部屋今なら空きがあるって言ってた……」
「だろ。まだアルソックが機能してんだよ。霊なんかよりもずっと質が悪い」
おっさんはそういって、残っているグラスのビールをぐっとあおるとこういった。
「1杯おごってくれよ。そしたら今日話をしてよかったって思う話を教えるぞ」
なんとも胡散臭いが、ビール1杯500円ほどだし、ここを出し惜しみして聞いておけばよかったなんてことを避けたかったのか。
友人は俺にちらっと目くばせしてからテーブルに備え付けのQRコードを読み取ると、スマホで手早く生ビールを1杯頼んだ。
「あんた本当についてるついてる」
おっさんはそういって話し出した。
「物件を見に行ったときに、そこに住んでいるやつに会ってないか?」
「あー。隣に住んでるおっさんとちょうど鉢合わせましたね」
「だろ~。たまにいるんだよ、年齢や性別は様々なんだけどヤバイ人が。その中でも屈指の周りを引っ越しさせるのがアルソックって俺たちが隠語で呼んでるやつなんだけどさ。家に帰るとき、家をでるときそいつと毎回鉢合わせる。それ耐えられるか?」
おっさんはそういってじーっと友人を見つめた。

























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