学校の噂
投稿者:夜行 (3)
今日はエイプリルフールで、嘘関連で思い出した事があるので書きます。
自分が通っていた小学校の旧校舎時代の話です。
どの学校にもある不思議な噂。うちの学校では、「トイレをノックすると誰も居なくても時折返ってくる」「夕方、誰も居ない準備室から足音が聞こえる」等いかにもありきたりな噂でした。
当然そんなものは同級生含め面白味が無いと感じていた時、クラスメイトのあるグループでいっそのこと自分達で嘘の噂話を作ろうという話になりました。
その内容は「体育館横の通路の天井の梁を最後まで数えると呪われる」というものでした。
体育館横の通路は学校生活を行う中で特に通る理由等も無く、正直意味が分からないのですがそういう方が却って恐怖を感じるという事で、その噂を作り、他の友達伝いに学校内に拡がっていきました。
それからしばらくして全校集会があり、皆が集まり整列をしている間、体育館前に待機の列が出来ていた際何人かの生徒が梁を数えていました。
当然何も起きないのは分かっていた為その時は特に気にしていませんでしたが、全校集会後、生徒が退出する時に別のクラスの生徒が体育館入り口にある階段で倒れた事による将棋倒しが発生しました。
倒れた生徒、巻き込まれた人達含め、幸い大怪我に繋がる事はなかったのですが、その人は天井の梁を最後まで数えていたそうで体育館を出た途端に意識が朦朧として倒れたという話を聞きました。
そして先生達の耳にも創作した噂というのも含めて知れ渡る事になり、他にも噂を検証しようと放課後遅くまで残る生徒が居る事も問題視され通路は通る事が出来なくなり、やがて新校舎に移転するその時まで封鎖されていました。
今では旧校舎も取り壊されて建物は残っていないですが、嘘の噂でもふとした事で本当になるという体験でした。
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