まじめっちゃおもろい話があるんやけどさ。
ウチの友達のエピソードね。
その友達さぁ。めっちゃアホなの。
境界知能?ってやつっぽくて。
発達障害と、健常者の境目みたいなやつね。
それで確定してるとかじゃなくて、あまりのアホっぷりに周りがそうなんじゃね?ってなってたってだけやけど。
でもさ、アホなりに友達はたくさんいて、先生含めて、周りの子達みんなで助け合ってさ、勉強も見てもらって、なんとか大学行けるってなってさ。
あの頃は良かったなぁ、まさに、一致団結ってやつよ。
先生なんて、大学決まった時、声上げて泣いちゃって、まじウケたわ。
笑って泣いて、暖かい空気で、友達っていいなぁって、マジで思ってた。
長くは続かなかったけど。
なんでって、そいつ、卒業直前に妊娠したの。
マジかよって感じよね、ほんと。
まぁまぁ、出来ちゃったものはしょうがないから、大事なのはこの先どうするかやから。
そいつは、大学の内定を蹴った。
ほんと、最低よね。あんなに助けて貰ったのにさ。
やっぱ子供は可愛いもんやからなぁ。仕方ないところもあるけど。
しかも、こういう話にはありがちだけど、相手の男はバックれて逃げてん。
これは最近知ったんやけど、たしか当時30歳で、妻子持ちだったらしい。
マジそういうことは早く言えよって感じ。
というわけで、境界知能シンママの育児生活が始まるわけやけど、もちろん、親の助け貰いまくり、スネかじりまくり。
仕方ない、お金無いもん。
しっかり知能障害者って分かってたら、何かしらの手当とかサポートあったのかもしれないけど、境界知能にそんなもん無いわけで、親も当然苦しがってたと思うよ。
そんなこんなで、出産を迎えて、結局帝王切開で産んだんだけど、子供自体はとっても健康に産まれた。
可愛い女の子でさぁ。まじ誰に似たんかな?
親も、孫の顔が見れて喜んでたね。
子供はやっぱ可愛いもんで、アホなりに、この子のために、人生を賭けて生きていこうって、そう決めてたよ。
大学の内定を蹴ったことはちょっとだけ後悔してたやろけど、子供の顔みたら吹っ飛んだやろなぁ。
幸せ全開!って感じでさ。暖かかった。























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