俺は、普通の大学生であるが、夏休みということで、毎日遊んで過ごしている。今日は、何人かで集まり友達の家で飲んで過ごしていた。そして、出身の話になり、酔っていたのもあり、やんちゃしていた話などもあった。
2,3人が話し終わり、俺の番となった。
あまり、思い出したくないけど、ここで話さなかったら一生話さないと思ったから話すことにした。
俺の出身は、ど田舎であり、周りには山しかないような地域だった。
ここでは、ある言い伝えがあり、夏のこの時期に俺が物心つく前から言われていてそれは、
「夏の山の雪には近づくな」
これを聞いた友達は、夏に雪?という感じだったが構わず続けていく。
もちろん俺も当然、この言い伝えを聞いていたが、夏に雪など見なかったので噂程度の話だと思っていた。
だが、この地域は、冬に雪が降るのは当たり前だったので深く考えたことは無かった。
そして、小学生になり。夏休みには、ほぼ毎日家の裏山に行っていた。
この集落では、人が少ないので間接的に子供も少ないから、全員と友達という状態だった。
だから、遊ぶときは、4,5人で集まって遊んでいた。
ある日、一人が少し前に面白そうな場所を見つけたということで、今日はそこに行くことにした。
さっそく、向かってみると、そこには立ち入り禁止の看板があった。
さらに、木の間にロープのようなものがあり塞いでいるようになっていた。また、よく見ると勾玉のような形が印してある紙が添えてあった。
こんな感じになっているから、興味と怖さ両方ある。
だが、男子小学生の前に禍々しい光景があったら行くのが当たり前である。
大人に見つかる前に進んでしまおうということで、ロープを跨いで中に入っていった。
入ってみると、この手の話でよくある空気が変わるというのを体感した。
神聖な場所だろうと勝手に想像したりしながら進んでいった。
だが、どれだけ進んでも整備されていない道が続くだけで、何もなくつまらなくなってきた。
そんな感じで引き返そうみたいな雰囲気になったので、引き返すことにした。
俺は、後ろへ振り返った瞬間白い塊のようなものが見えた気がした。
だが、特に気にせず、立ち入り禁止の看板の所まで戻ってきた。
その時、村長のような人がこちらへ来るのが分かった。
小学生ながら俺は察した。この場にいたら怒られるということを。
だから、この場から逃げることを考え、隠れられる場所が見つからなかったから苦肉の策であったが、斜面を滑り落ちることを決めた。
そうと決まれば、覚悟を決めて勢いよく滑って行った。
滑り始めた瞬間に見つかったが、止まることは出来ず、そのまま下まで滑りきった。
では、無事に?逃げ切ることが出来たので何とかなった。






















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