風呂場で息を吹きかけられた恐怖
投稿者:ぷーさん (30)
北の方からいつも人の気配や声がしてくる家に住んでいます。
南からはまったく人の気配もしないし、声はしません。
そんな家では、深夜になると北側からピシピシッとラップ音がしてきます。
テレビや漫画を見ていて、思わず「ははっ」と笑ったときにはラップ音がしないのですが、「うざっ」「ムカつく」と言うとピシッとラップ音がするのです。
どうも、幽霊に見られている気がしてならない私は、北側をあまり見ないように生活をしています。
ところが、北側にはトイレやお風呂、キッチンなど幽霊が集まってしまう水を扱う場所があります。
「なんだか今行くと、絶対に幽霊に遭遇しそう」と感じてしまう私は、その気配が消えてからトイレに行ったり、お風呂に入るようにしています。
ところが、すでにお風呂の中に入ってから幽霊の気配がするときは困ってしまいます。裸になり、お風呂で寛いでいるときに湯船の中から幽霊の気配がした時は、体が硬直して、出られないのです。
「ああ、嫌な予感がする」と思ったときうなじにふーっと息を吹きかけられました。「ふわ!気持ち悪い!」もう全身に鳥肌が立つほどの気持ち悪さが走りまくり、お風呂どころではありません。
全身ビチャビチャのままリビングに走り、家族に「出た、出た」と伝える私。「なにが出たの?幽霊でも出たの?」とからかうような目で見てくる母親にがっかりな私ですが、「その幽霊が出たんだよ」と伝えると「まさか、どんな幽霊よ」と聞くので、「姿は見てないけど」と伝えます。
「あのね、お母さんなんて風呂場で男の人の幽霊を見たわよ。抱きつかれそうになって、風呂場から逃げたから助かったけどね」その話を聞いて、母親の方がかなり強い霊感があることを知りました。
なのに、いつも明るく、幽霊になんてあったこともないようなあっけらかんとしていて、悩みもなさそうな母親に、ある意味恐怖を覚えた私でした。
それにしても、風呂場で男性に抱きつかれそうになるなんて、その幽霊は母親がタイプだったのでしょうか。それもなんだか怖いなと感じたところです。
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