とある土曜日。俺と恋人の白川ちゆりが俺のアパートで性行為をしている時であった。俺はベランダの方を見てみると、男の子がじぃーと見ていた。ちゆりとの性行為を見られて真っ青になった俺はベランダを開ける。そこには男の子はいなかったのだ。俺はちゆりの方を向き
「なぁちゆり。次からはカーテンを閉めてから性行為しようぜ」
と話す。なお、俺とちゆりは近くの小学校のウサギ小屋で性行為をやったこともあった(無論、これはちゆりの提案であるのだが・・・)。ちゆりはバツが悪そうにこう言う。
「チェッ、私、皆に見られながら、ジュディと性行為をする方が好きなんだぜ」
「ちゆり、そーゆーのは世間体というものがあるでしょうよ。もしも、ちゆりが言うオープンな性行為なんてしていたら、周囲から変な目で見られかねんぞ」
俺は頭をポリポリとかく。それと気になった事が一つあった。さっき、ベランダにいた男の子の事である。なぜなら、俺の住んでいるアパートには男の子は住んでいないからだ。なお、隣には「キリコ」というOLの女性が住んでいるが、彼女には子供はいない。ちなみにここのアパートの管理人夫婦は子供が二人いるが、二人とも女の子だ。ならば、あの男の子は幽霊か?それとも生きている人間か?それはさておき、今回の怪異の真相を確かめる価値はある。あわよくば、YouTubeで怪談朗読している配信者の方々に「怪談のネタ」を提供できるのだ。
性行為を終えたちゆりはシャワーを浴びて服を着替え、俺の部屋から出ると、俺はテレビを付けて、昨日、レンタルビデオ屋で借りてきたエンパイアピクチャーズ制作、クラウス・キンスキー主演のスリラー映画「クロール・スペース」を見ていた。そんな時、玄関のチャイムが鳴った。俺はすぐさまドアを開ける。そこには隣人の「キリコ」が立っていた。キリコは
「最近、私の部屋の物が盗まれとるんよ。あんた、何か知っているでしょ?」
と聞いてきた。俺は
「何も知りませんが・・・」
と答える。俺ははっとする。
「もしかして、近所の男の子があんたの部屋に入って来たんじゃないですか?」
「でも、私は鍵をかけて、仕事に行っていますが?」
「まぁ念の為、ビデオカメラとお菓子にトラップ(トリカブトや青酸カリを混ぜた団子等)を仕掛けたらどうです?」
「OK。トリカブトと青酸カリは私のうちにあるから、すぐ準備しておくわ。あと一つ、毒団子があれば、ビデオカメラなんていらないでしょう?」
「いや、映像も「動かぬ証拠」になる。もし、あんたの部屋で「映像という名の証拠」もなく毒団子が置かれていて、侵入してきたホシが毒団子喰って死にやがりましたなんて事になったら、俺の華麗なる経歴にキズが付く。わかったな?」
「ふぅん。あなた、ちょっと変わり者ね。まぁいいわ、ビデオカメラも準備しておくわ」
キリコはそう言って、俺の部屋から出て行った。
そして、日曜日。俺は部屋で「仮面ライダー」や「せがた三四郎」でお馴染、藤岡弘がハリウッドに進出したSF映画「SFソードキル」を見ている時にキリコがビデオカメラを持って、尋ねてきた。どうやら、キリコ特性の毒団子も食われたか盗まれていたかのようであった。俺とキリコはビデオの録画を確認する。そこにはキリコの部屋が映し出された。そして、俺は驚愕した。
なんと、男の子はテレポーテーションしてキリコの部屋に侵入したのだ。そこで男の子は部屋の物を物色し始める。男の子はキリコ特性の毒団子を食べ始める。男の子はトリカブトや青酸カリの毒で苦しみ始める。その時誰かが男の子の背後にテレポーテーションしてきた。その正体はチビハゲデブの男性であった。チビハゲデブの男性は素手で男の子の首をへし折る。そして、男性は男の子の死体を使って、死姦を始めた。どうやら、男性はホモショタという異常な性癖の持ち主らしい。さて、男性は死姦プレイを終えると、男の子に死体を持ってテレポーテーションして、キリコの部屋から姿を消した。当然、ビデオカメラの映像を見て真っ青になったのは言うまでもない。数日後、キリコはすぐさまアパートの部屋を引き払ったという。
終わり

























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