「えー何々・・・これマジなのか・・・。朴正煕による軍事政権の時代(1972年頃である)に製作され、いろんな意味で検閲に引っ掛かり韓国では一度も劇場公開されることなく、そのまま封印された韓国のホラー映画「学校の怪談話」のフィルムを手に入れたのか?というか、シネフィル界隈では「韓国のホラー映画「学校の怪談話」が東宝の子供向けホラー映画「学校の怪談」の元ネタである」なんて言われているな」
僕と同じシネフィルの男性から幻の韓国製ホラー映画が手に入ったという連絡があり、シネフィルの男性の家に向かった。玄関のチャイムを鳴らす。玄関のドアが開かれる。
「やぁ大鷹氏。俺のワイフは今、春休みで遊びに来ている孫たちと買い物に行っているよ。例の韓国のホラー映画「学校の怪談話」を見れるようにしているからすぐ見よう。なんでこんな名作ホラー映画が長きにわたって封印されたのかが分からないな。もっとも、1972年と言えば、まだオカルト映画の代表作「エクソシスト」が公開される前だ。まぁ、ロマン・ポランスキー監督の「ローズマリーの赤ちゃん」やトマス・トライオン原作の「悪を呼ぶ少年」、今は無きハマーフイルムの「ドラキュラ」シリーズがあったがね。「エクソシスト」の大ヒット以降、大量のオカルト映画が劇場公開されたのはキミも知っているだろう?日本の映画配給会社も韓国のホラー映画「学校の怪談話」の存在を嗅ぎつけても、おかしくないんだ。まぁ当時の韓国映画は知名度がいまいちで見向きもされなかった可能性も高いがな」
シネフィルはにこやかに笑いながら、シネフィルは70歳くらいの男性であった。リビングに通す僕はソファーに座り、シネフィルはシャープの液晶テレビの電源をつける。こうして、僕は韓国のホラー映画「学校の怪談話」を見る羽目になったのだ。大まかなストーリーはこんな感じである。本作を読んでいる方々は
「なぜこの韓国のホラー映画が封印されたか?」
を考察してみてほしい。頭の中で考える力が湧いてくるからだ。
時は朴正煕による軍事政権時代、釜山広域市に住んでいる小学生、キム・ダチは小学校でミコト・フリージアと名乗る見ず知らずの金髪ロリ少女から白土三平の忍者漫画「忍者武芸帳」の単行本を渡されてから、ミコト・フリージアとの交流を深める(後、彼女と性行為もした。多分、これで引っかかった可能性が高いと僕は推測する)。ミコト・フリージアは漫画やアニメといった日本文化が好きな少女であり、キム・ダチに
「日本に行こう。あなたはこんな閉鎖的で抑圧的で苛烈な学歴社会に偏ったヘル韓国に住んではいけない。このままだと、あなたは良くてチキン屋。最悪の場合、ホームレス確定よ」
と誘う。キム・ダチはそんなミコト・フリージアに好意を寄せるようになる。さて、キム・ダチの両親はというと、ゴリゴリのコンデかつクッポンで極端な反日思想の塊であり、今日も日本製品などを嫌っていた。そんな両親に嫌悪感を抱くキム・ダチは日本文化が好きなミコト・フリージアと交流を深めている事や日本文化にハマっている事を両親に隠しているのだ。キム・ダチは学校にて、反日思想の塊で典型的なコンデかつクッポンである担任教師にミコト・フリージアの事を聞いたら
「うちの学校にそんな女生徒は存在しない。そんな事より勉強しろ、勉強!そして、我が大韓民国の為に尽くすのだ!ウリナラマンセー!」
と言われる(苛烈な学歴社会である韓国らしい発言だな)。そして、教師が学校の職員室で親日家のミコト・フリージアの件をKCIAに密告しようとする時、黒電話が鳴った。教師は電話に出る。
「私、日本大好きメリーさん。今、職員室の前に来ているの」
教師は
「いたずら電話かよ・・・」
と言いつつ、また黒電話がなる。
「私、日本大好きメリーさん。今は反日の糞野郎の後ろにいるの」
教師は後ろを振り返る。そして、教師の悲鳴を上げる。一方その頃、体育館の倉庫でキム・ダチとミコト・フリージアは石井いさみのサッカー漫画「くたばれ!!涙くん」を読んだ後、いつもの性行為にふけっていた。性行為を終えたミコト・フリージアはキム・ダチに
「私と一緒に日本に行かない?もうあなたは決心がついたでしょ?」
と誘う。キム・ダチは朴正煕による軍事独裁政権及び周囲はコンデかつクッポンな反日思想の大人やクラスメートしかいない韓国に住みたくないので彼女と日本に行くことにした。学校にある会議室ではキム・ダチの両親や愛国者たちが「今後の反日活動」についての会議を行っていた。時間は午後4時44分44秒であった。何者かが会議室の窓をぶち破り、キム・ダチの両親のの目の前に現れる。
「儂の名は日本大好き「四時婆」だ!日本製品不買運動を行うヤンキー共め!儂が成敗してやるから覚悟しろ!」
四時婆は日本刀を振り回す。次々と愛国者たちは切り殺される。
「おい、反日思想で根性がひん曲がったドン百姓!赤い色と青い色どっちが好きかゆーてみい!?」
四時婆はキム・ダチの両親に質問する。父親は
「赤い色」
と答える。父親は火だるまになって死んだ。母親は
「青い色」
と答える。母親は氷漬けにされ死んだ。さて、釜山港では日本行きのフェリーに乗り込んだキム・ダチとミコト・フリージアは港の方を見る。そこには
「日本で頑張れよ!日本は韓国と違って素晴らしい国だから!」
と言わんばかりに手を振って、キム・ダチたちを送り出すメリーさんと四時婆の姿があったのだ。ここで映画は終わる。
「なんとなく、劇場未公開になった理由が分かるな」
映画を見終えた僕はポツリと呟く。シネフィルは笑いながらこういう。
「実はこの映画のフィルムを入手したのは韓国から来た男性が押し付けてきたものなんだ。それ以前に俺はその男性とは全く面識がないんだよ。男性曰く「このフイルムを保管している倉庫が後日、大変なことになるからこのフイルムを預かってくれ」と俺に頼んできた。後日、ニュースを見たところ、ソウル市でこのフイルムを保管していた倉庫が火災によって、全焼したという事が分かったんだ。男性は予知能力の持ち主でこのフイルムを預けてくれとシネフィルの俺に頼んだんだな、と俺はそう思っている」























話の構成が下手くそ