静寂の中、ひっそりと佇む古びた駅。そこには、誰も近づかず、誰も戻ってこない、恐怖と絶望に満ちた場所があった。
この駅は、夜になると、魂を奪われ、永遠にさまよう者たちがいると噂されている場所。彼らは、絶望と恐怖の叫びとともに闇に飲み込まれ、二度と戻らない。
ある夜、若い男がその場所に引き寄せられるように迷い込んだ。彼は何も知らず、ただ好奇心に突き動かされて足を踏み入れた。
静かな闇の中、彼の耳にかすかな囁き声が聞こえた。
「帰らなきゃ…帰らなきゃ…」
その声は、彼の心を蝕み、恐怖と絶望を刻みつけていく。彼は恐る恐る進んだ。遠くに、長い髪を垂らし、不気味な白い服の女性の影が浮かび上がった。
その女性は、ゆっくりと彼に向かって歩み寄り、静かに囁いた。
「帰らないと…帰らないと…」
彼の体は震え、声も出せずに、ただひたすら走り続けた。
彼がたどり着いたのは、崩れそうな古い鉄橋だった。落ちそうな橋の上には、長い時を経て死んだ魂たちが漂っていた。
その魂たちの顔は、死に絶えた悲しみと絶望に満ちていた。彼は、絶望の淵に追い詰められ、足を踏み外す寸前まで追い詰められた。
背後から忍び寄る影たち。彼らは、顔のない亡霊たちだった。長い時間の果てに、もう帰ることも許されない場所に閉じ込められている。
その影は、彼の魂を裂き、闇に引きずり込もうとした。彼は必死に叫び、叫びながらも、闇の中に飲み込まれた。
彼の意識は、闇の中で揺れ動き続けた。気づけば、彼は知らない場所にいた。そこは、時間も空間も歪む、無限の闇の迷宮だった。
そこには、無数の影と囁き声があった。
「お前も、彼らと一緒に…」
影たちが彼を囲み、次々と彼の魂を引き裂こうと動き始める。絶望に満ちた叫びが、闇の中に響き渡る。
彼はもがき、叫び続けた。しかし、その声は闇に吸収され、誰にも届かなかった。
夜が深まるたびに、影たちはあなたに近づき、囁きはさらに大きくなる。
「帰れ…帰る場所はもうない…」
あなたの耳には、絶望と哀しみの声が鳴り響き、心の奥底に突き刺さる。
静かな闇の中、あなたの心もまた、深い絶望と恐怖に飲み込まれていく。
























厨二病ですか?
友達(↑『厨二病ですか?』って打ってるやつ)が書いた話だけどね。
by筆者