奇々怪々 お知らせ

心霊

ふらんさんによる心霊にまつわる怖い話の投稿です

闇に囚われた魂の叫び
短編 2025/09/19 11:06 583view

静寂の中、ひっそりと佇む古びた駅。そこには、誰も近づかず、誰も戻ってこない、恐怖と絶望に満ちた場所があった。

この駅は、夜になると、魂を奪われ、永遠にさまよう者たちがいると噂されている場所。彼らは、絶望と恐怖の叫びとともに闇に飲み込まれ、二度と戻らない。
ある夜、若い男がその場所に引き寄せられるように迷い込んだ。彼は何も知らず、ただ好奇心に突き動かされて足を踏み入れた。

静かな闇の中、彼の耳にかすかな囁き声が聞こえた。

「帰らなきゃ…帰らなきゃ…」

その声は、彼の心を蝕み、恐怖と絶望を刻みつけていく。彼は恐る恐る進んだ。遠くに、長い髪を垂らし、不気味な白い服の女性の影が浮かび上がった。

その女性は、ゆっくりと彼に向かって歩み寄り、静かに囁いた。

「帰らないと…帰らないと…」

彼の体は震え、声も出せずに、ただひたすら走り続けた。
彼がたどり着いたのは、崩れそうな古い鉄橋だった。落ちそうな橋の上には、長い時を経て死んだ魂たちが漂っていた。

その魂たちの顔は、死に絶えた悲しみと絶望に満ちていた。彼は、絶望の淵に追い詰められ、足を踏み外す寸前まで追い詰められた。

背後から忍び寄る影たち。彼らは、顔のない亡霊たちだった。長い時間の果てに、もう帰ることも許されない場所に閉じ込められている。

その影は、彼の魂を裂き、闇に引きずり込もうとした。彼は必死に叫び、叫びながらも、闇の中に飲み込まれた。
彼の意識は、闇の中で揺れ動き続けた。気づけば、彼は知らない場所にいた。そこは、時間も空間も歪む、無限の闇の迷宮だった。

そこには、無数の影と囁き声があった。

「お前も、彼らと一緒に…」

影たちが彼を囲み、次々と彼の魂を引き裂こうと動き始める。絶望に満ちた叫びが、闇の中に響き渡る。

彼はもがき、叫び続けた。しかし、その声は闇に吸収され、誰にも届かなかった。
夜が深まるたびに、影たちはあなたに近づき、囁きはさらに大きくなる。

「帰れ…帰る場所はもうない…」

あなたの耳には、絶望と哀しみの声が鳴り響き、心の奥底に突き刺さる。

静かな闇の中、あなたの心もまた、深い絶望と恐怖に飲み込まれていく。

1/1
コメント(3)
  • 厨二病ですか?

    2025/09/19/11:08
  • 友達(↑『厨二病ですか?』って打ってるやつ)が書いた話だけどね。

    2025/09/30/14:23
  • by筆者

    2025/09/30/14:23

※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。

怖い話の人気キーワード

奇々怪々に投稿された怖い話の中から、特定のキーワードにまつわる怖い話をご覧いただけます。

気になるキーワードを探してお気に入りの怖い話を見つけてみてください。