ある寒い冬の夜、大学生のユウキは一人で古びた図書館の資料室にいました。そこは、誰も訪れない深夜の時間帯。静まり返った部屋の中、彼は一冊の古い日記を見つけました。
ページをめくると、そこには数年前にこの場所で起きた奇妙な出来事について書かれていたのです。最後のページには、こう記されていました。
「もし、夜中にこの日記を読んでいるなら、気をつけて。夜の闇は、あなたの後ろに誰かがついていることを教えてくれない。」
ユウキは冗談半分で、「怖いね」と笑いながらも、そのままページを閉じました。
しかし、その瞬間、背後に冷たい風が吹き抜け、彼の耳元でささやく声が聞こえました。
「見つけたよ…」
ユウキは振り向きましたが、誰もいません。ただ、鏡の中に彼の後ろに立つ、白い顔の影が映っていました。
彼は振り向いても、何もありません。だけど、鏡の中の影だけが、じっと彼を見つめ続けています。
次の日、ユウキは学校に行きませんでした。友達が彼を心配して探しに行くと、図書館の資料室の扉はまだ開いていて、中には彼の携帯と日記だけが置かれていました。
そして、その日記の最後のページにはこう書かれていたのです。
「もう、逃げられない。あなたも、次は私になる。」
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あなたも、次は私になる。
この人、後ろにいる怪異の息遣いも感じられたのかな?