頼む、もうどっか行ってくれ。
俺は今、布団にくるまって震えている。
今日、どうしても明日提出しないといけないプリントがあったからだいぶ遅い時間に学校に取りに行ったんだ。
電気がまだ着いていたので誰かいるんだとホッとして、一応職員室に顔を出した。
…誰もいない。
声を掛けてみたけど返事は返ってこなかった。
見回りでも行ってるのかと思ってそのまま教室に向かった。
俺の教室は2階の奥。廊下も教室もまだ電気がついてるし消される前にプリントを回収した。
教室を出て階段に向かってるとき、後ろから音がしたんだ。
「…ザザ…アハハハ…ジジ…フフフフ」
古いラジオから大勢の笑い声が混じったような音がする。
誰か残っているのか…?
俺は階段に差し掛かったところで後ろを振り返った。
1番奥。俺の教室の前。誰かが立っている。
しかし俺はその姿を見て思わず固まった。
首が長い。
長いなんてもんじゃない。
肩までは普通の人間の高さだが首は頭が天井に着くほど長く、伸ばしきれないのか頭が傾いている。
あまりに現実離れした姿に俺は身動きが取れなかった。
その間も笑い声は響き渡っている。
そいつは裂けるほど口を大きく開け、口からあの音を垂れ流していた。
次の瞬間、そいつの後ろにあった蛍光灯が点滅を繰り返した後、消えた。
そしてそいつはその暗がりから首を傾け、天井に頭を擦りながらゆっくりと出てくる。
蛍光灯の明かりに照らされると同時、再び点滅を繰り返すと、明かりがブツっと消えた。
確実に、ゆっくりとそいつは俺に近づいてきていた。
そいつとの距離が10m程になったとき、俺は何かが切れたように悲鳴を上げながら走り出した。
階段を転げ落ちるように降りるとそのまま昇降口へ全力で走る。


























きゃあ変人!!!!(ビンタ)
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とても怖い話、、、、、