薄暗い部屋で、コントローラーを握りしめていた。
画面の中では、可愛い動物たちが暮らす「とびだせ、どうぶつの森」の世界が広がっている。
いや、広がっていた、と言うべきか。
最初は何の変哲もない、いつもの日常だった。
カブを売ってベルを稼ぎ、新しい家具を買い、村の住人たちと他愛のない会話を楽しむ。
そんな日が続いていた、はずだった。異変は、あるアップデートの夜から始まった。
更新を終え、ゲームを立ち上げると、いつもの村のBGMが、どこか不協和音を奏でているように感じられた。
気のせいか、と思った。疲れているのかもしれない。だが、次の瞬間、画面に映し出された村の様子に、私は息を呑んだ。
村の木々が、以前よりも黒々と、そして異様に生い茂っている。道の脇に咲く花の色は、血のように赤く、不気味に輝いていた。
そして、村の住人たちの様子も、どこかおかしい。彼らは、いつもと同じように話しかけてくるのだが、その瞳の焦点は定まっていない。
「やあ、〇〇!今日のカブの値段は、最高だよ。あそこにあるんだ…、あそこに…」
リッキーが、いつものように鼻をひくつかせながら話しかけてくる。しかし、彼の指差す先は、村の奥にある、誰も足を踏み入れないはずの「開かずの森」だった。
そこは、ゲーム開始以来、一度も入ることのできなかった場所だ。
私は、好奇心に抗えず、リッキーの言葉に促されるように「開かずの森」へと足を踏み入れた。
画面が切り替わり、薄暗い森の入り口が映し出される。そこは、これまでの村の雰囲気とはまるで違う、陰鬱な空気に満ちていた。
木々は奇妙な形にねじ曲がり、地面には得体の知れない粘液のようなものが点々と付着している。
森の奥へ進むにつれて、BGMはさらに不気味なものへと変わっていく。まるで、誰かのうめき声のような、不規則な音が混ざり合っている。
足元には、見たことのない植物が、不気味なほど鮮やかな赤色で咲き誇っていた。そして、その植物の合間には、動物の骨のようなものが散らばっている。最初はゲーム内の飾りだろうと思っていたが、よく見ると、それは明らかに動物の骨だった。まるで、何かによって内臓をえぐり取られたかのように、空っぽで、真っ白な骨だった。
























こっわ
こっわ めちゃ怖い
怖すぎる
あつまれは動物と自分の分身のかおや体のことをあつまれってこと?