パラレルワールド、アナザーワールド
そんなものが該当するのか
今でも鮮明に残るこの記憶は確かで
夢や幻なんてものでは無いと思うが
願わくば、もう二度と行きたくは無いものである。
当時私は市内で夜職をしており
その日もいつも通り仕事を終え、建物にある一室から外へ出て、日の光に溶けそうになっていた。
街は徐々に夜の顔から朝の顔へと変わる様で
いつも通り近くのコンビニへ立ち寄り
タクシーをつかまえ、家へと帰るつもりだった。
確かにタクシーに乗り、いつもの帰路を辿っていたはずだった。
ただ、明らかに外の風景が違う
全く違うと言うわけではないのだが
違和感を感じる。ただ間違いなく何かが違っている事は確かだった。
信号でタクシーが停まった時にハッキリと解った。
有るものは有る。が無いものも有る。
そして有ったはずのものは無い
全てが無くなったわけではなく、そして明らかに今まで無かったものが街のそこらかしこに有るのだ
私のなかには不気味さしかなく
しかし半信半疑の状態もあり、何だか笑えてきた
私が見えてるって事はこのタクシーの運転手にも見えてるよな?
私「運転手さん、ちょっと良いですか」
運ちゃん「はい、どうされましたか」
私「あの、、あそこの建物の上にあんな脚みたいなの有りましたっけ?」
そう、この街の建物の風貌なのだが
所々デザインが奇抜なのである。
新進気鋭のデザイナーか景観法の基準がだいぶ緩いのだろうか、
運ちゃん「わ∂≡∬∃しりょζκδΘだ-ですよ」
めちゃくちゃく怖すぎた
方言とか訛りとかイントネーションとか
そう言うのではなく、
普通に何を言っているのか解らなかった。






















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