この平凡な町の、その中央から外れた辺りのに小高い丘。
その丘の森林に囲まれた山頂付近は、立ち入り禁止の区域になっていた。
いわゆる『禁足地』という奴だ。
△△県○○町。
高層ビル立ち並ぶ都会の街とは違う。
緑の木々で囲まれた、自然が残された町。
その分、古い事だけが取り柄の町。
昔は城下町として栄えたらしいが、今では城跡しかなく、町の観光の役にも立たない。
つまらない町。
俺は、そのありふれた田舎町に生まれた。
その町で、俺は極々平凡に過ごしている。
学校に通い、
だらだらと学び、
時にサボり、
なんとか進学し、
「真面目であれ」と諭す教師とか親とかの大人にイライラをつのらせ、
そして。
友人と憂さ晴らしの『活動』をして鬱屈した気持ちを晴らす。
俺はこの平凡な町で、そんな鬱々とした日々を送っている。
そんな俺にも、この平凡な町の事で、一つだけ気になっていることがあった。
『禁足地』
大人は、そこに何があるのか、知っているようだったが、俺には教えてくれなかった。
幼い頃からそこに何があるのか気になり親や祖父母に尋ねたことがあったが、その度に話をはぐらかされた。
そして「その森には絶対に入るな」ときつく釘を刺され続けてきた。
20歳になる頃。俺は、その森に隠された秘密を知ることになる。
だが、その代償は高く付いた。
その森の秘密を、禁忌の理由を、呪いを、俺は身をもって知ることになる。
今では、禁忌を犯した己のその好奇心を、後悔している。
この話には、俺の自責の思いが綴られている。
読みにくい文章だろうが、申し訳ない。
みんなには、是非とも、この話を最後まで読んでもらいたい。
…それが、俺をこの苦痛から救うことにつながるからだ。























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