これは俺が先月体験した話だ。
コンビニの夜勤を終え、無性に腹が減っていた俺は、
牛丼屋で食ってから帰宅した。
まだ空が薄暗い5時半頃だ。
あまり大きな声では言えないが、
俺には覗きの趣味がある。
向かいに住む、20代くらいの女性の部屋を、
双眼鏡越しに覗いている。
俺は団地の5階に住んでるんだが、
向かいの団地、4階に彼女は住んでいる。
カーテンを開けっぱなしにしてるもんだから、
着替えも化粧もテレビも丸見え。
彼女は早朝から仕事に行くらしく、
俺が帰宅した頃に覗けば、
大体お着替えが拝めた。
いつも通り、双眼鏡で彼女の部屋を覗く。
「どれどれ…ちぇっ。今日はもうお着替え済みだ。
飯食ってきたのが災いしたな」
ガッカリしながらも、お宝シーンを期待して覗き続ける。
しかし、彼女はテレビを見ているだけで、
なにも動きがない。
今日は収穫なしか。
諦めて寝ようかと思ったその時、
あることに気づいた。
彼女が眺めているテレビには、
砂嵐が映っていたのである。
故障してんのか?
それにしては彼女がまったく動かない。
横顔しか見えないが、目をカッと見開いたまま、
口は何かをブツブツと呟いている。
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自己紹介わろすw