参拝の罠
投稿者:あまね (10)
短編
2024/07/06
15:32
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先日、知人が神社に行ったときの話。
少し遠出をして有名な神社や施設を回ったあと、帰りのバスまでまだ時間があったので大通りから少し外れたところにある古びた神社に向かった。
観光地というよりは地元民向けの氏神を祀っている神社のようで、先程まで見ていた神社と違い全く人がいなかった。
とりあえずお参りをしようとすると、賽銭箱の隣に張り紙あるのが目に入った。ボロボロの紙に二礼二拍手等の参拝の仕方が書いてある。
最初はその通りに参拝しようとしたのだが、途中から出てきた浅いお辞儀や奇妙な祝詞の違和感に、参拝を中断して張り紙をよく見ることにした。
その祝詞は「天誅」とか「禍」とかおおよそ参拝に使われる祝詞に含まれるとは思えない文字が入っていた。
そもそも祝詞の祝の字が滲んでいたのを、神社にあるのだから祝詞だろうと勝手に推測して読んでしまっていたが、内容を見るにこれは「祝」ではなく「呪」だったのかもしれない。
気味が悪くなり急いでその神社から逃げ帰った。
誰が何のためにこんなものを貼ったのだろうか。最後まで実行していたらどうなっていたのか。気にはなるがもう一度あの場所に行く勇気はないと語った知人は疲れた顔をしていた。
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「祝ってやる」てのが青木ヶ原ではやってましたねぇ
こういった土着話って結構好き