ニセモノ
投稿者:地雷しか勝たん (1)
子供の頃、ドッペルゲンガーなんて言うものだけは、何故か信じられずにいました。
それなのに昔から幽霊だけは信じていたのです。
私は昔から、何か変なものが見える子供だったそうで
母には見えてないのに娘に見える何かに昔から母はビクビクしていたと言います。
突然私がつまづいて、どうしたかと聞けば
「お兄さんにぶつかりそうになって避けただけ」と私が言ったり
母が「あの子誰もいない空間に話しかけてるね」と言うと「いや、あの子は女の子と話してる」と言ったり
私からしたら人間にしか見えないのに、母には何も見えてないことが多々あったそうです。
ですがある日、母が不思議なことを私に言ったのです。
「あんたの後ろにもう1人あんたがいた気がする」と
腰を抜かしたのです。
普段母は、幽霊の類が見える人ではないはずなのですがね…
これが小学四年生くらいの時の出来事でした。
思えばこれが全て始まりだったかもしれません。
以下私の名前をA
ニセモノの最初の目撃者をYとします。
そして、いつも登下校をする友人をRとします。
特に出てくるのはこのメンバーになります。
最初の出来事は、母が奇妙なことを言い出した1年後でした。
「日曜日、私の家の近くの〇ーソンにいなかった?」
とYに聞かれました。
その日私は、母と遠出していました。
「〇〇に行ってたよ。なんで?」とYに聞きました。
「どう見てもAちゃんだったから声掛けたのに無視されたよ」と不服そうでしたが
友人のRが、「似てる人だったのかもね」となだめてくれ、何とか喧嘩は免れることが出来ました。
ただ、わたしが〇ーソンに行っていなかったことを知ったYの顔が怯えた表情に見えたので、よほど似ていたのだなと少し気持ち悪くなったのを覚えています。
その後なんの問題もなく小学校を卒業し、
中学生になってもY、Rと3人で仲良くしていました。
Yとはクラスや部活も同じになり、基本的にはYと一緒にいることの方が増えてきていました。
ある日部活の帰りが遅くなってしまい、帰りのバスに乗ったのは18時頃。くたびれた様子の高校生数人が椅子で寝ていてバスはとても静かでした。私とYもうとうとしていましたが、10分ほどでバスを降りるので、寝るのを必死に耐えました。
Yよりひとつ前のバス停で降りるため直ぐにYと解散し、バス停から家へ向かいました。
自分にあったら怖いわΣ(゚д゚lll)