あたり
投稿者:こく (1)
なべやかんの怖い話を見て、昔の事を思い出したので投稿します。
高校2年の夏休み。
仲の良かった男友達5人で、いつものコンビニ前で駄弁ってた。
誰ともなく肝試しでもしようという話しになり、
自転車で行けるところにある廃屋に向かう事になった。
そこはさして大きくもない2階建て一軒家の廃屋で、
綺麗な住宅街の中にポツンと存在しており、
閑静な周囲とのコントラストも相まって、伸びた庭の草木が酷く浮いた空気を醸していた。
周りの環境のせいか、こういう廃屋にはお決まりのヤンキー臭もあまりせず、
土足で入って良いのかな?と思うくらいには片付いていた。
鍵の壊れた裏口から忍び込み、
積もった埃の匂いや微かな家鳴りなど独特の雰囲気を楽しんだものの
特に心霊現象が起こるわけでも無く、
暫くして緊張感の解けた俺たちは、
比較的きれいな和室まで来ると各々腰を落ち着けた。
コンビニで買ってきたロウソクの灯りの下、
コーヒー缶を灰皿にタバコをふかしながら一休みしてると、
誰かが「どうせだから怖い話でもしよう」と言い出した。
Tくん
「でも、そういう話しすると集まるっていうやん。ここでするのはヤバいんちゃう?」
Nやん
「だからやるんやんけ!これ以上のシチュエーション中々ないで?」
Eちゃん
「確かに。なんか出て来そうな雰囲気あるもんな」
Yさん
「そしたらそれぞれ話し終わったら、皆でせーので何か居そうな場所指さして、
一番多い場所を確認する事にしようや。誰も被らんかったらスルーで。」
Nやん
「それ採用。各自写メの準備よろしく。」
「娘は畳の下にいる」だよね。
↑なるほど
廃屋が現場だったってことか。
Dの「何でみんな知ってんねん!」ってどう言う事だろう?
実はDはおじさんから「娘がどこにいたのか」まで聞いていたけど、そこまで話すとそういうことなら~ってわざと全員畳を指さすって考えたからそこまでしゃべらなかった…ってことなんですかね。
で、しゃべらなかったから娘がどこにいたのかなんて知るはずもないのにのになぜか全員畳の下を指さしたから「何でみんな(娘がどこいたか)知ってんねん!」って言ったのかなと。
なるほど!
それでDはこの廃屋がまさにその話の現場だったって気付いて逃げ出したってことかな?