マーフィーの法則:不思議と奇跡の舞台裏
投稿者:窓際族 (47)
皆さんは「マーフィーの法則」というものをご存じですか?
マーフィーの法則とは「起こり得ることは起こる」、「失敗の余地がある箇所では誰かしらが失敗する」といったことをユーモラスに紹介したものです。
「トーストを落とすと、バターを塗った面がいっつも下にくる」という話はよくその例として話題に挙げられます。
これ自体は経験則であるにも関わらず、失敗学などの分野でも取り上げられることがあり、一般的に「マーフィーの法則」と言えばこちらのことです。
ということはつまり、別の「マーフィーの法則」もあります。
そして今回のメインテーマはこちら。
これはジョセフ・マーフィーという宗教家・作家によって提唱されたもので、ざっくり言えば「潜在意識を正しく扱えば、人生を豊かに、そして幸福に生きられる」というものです。
潜在意識とは、意識の深い領域のこと。
我々が意識することはできませんが、我々が自覚している意識はこの潜在意識に大きく左右されているというのです。
また、潜在意識にはもう忘れてしまった記憶がしまわれていたり、潜在意識の深い場所には他の人間の深部や自然そのものともつながるチャンネルがあるともいいます。
我々の個々の顕在意識、つまり自覚可能な意識を小さな川や井戸とするなら、潜在意識は大河や広大な海のようなもの。
ジョセフ・マーフィー氏は、潜在意識の力を使えば奇跡のようなことだって可能だといいます。
しかし。
多くの人々がマーフィーの法則を信じ、実行したにも関わらず現実を変えることは叶いませんでした。
それはなぜか?
そりゃあ、こんな胡散臭い言説にすがりたくなるような人間が何かに向かってひたむきに努力してる確率がどれだけあるかって話ですわな!
ほとんどの人が努力の方向を間違えているのです。
100人中99人という言葉が軽く感じられるくらい、ほとんどの人が一生懸命に潜在意識への働きかけをやってそれで終わりか、お試し程度にやって効果が出なくて終わり。
例えば恋人を作りたいなら……寝る前に「私は理想の彼氏(彼女)と出会うことができる」と潜在意識に語り掛ける前にやることがあるでしょう。
ファッションセンスを磨くとか、体型をシェイプアップするとか、話術を磨くとか……
そりゃ、失敗して当然です。
ところが。
この法則を「理解」し、その運用に成功してしまった人間もいます。
彼の名を仮にAとしておきましょうか。
かつてのAは無職で引きこもり。
おまけにブオトコでチビでデブでワキガで発達障害というバッドステータスのデパートのような人間でした。
そのヤバさたるや、彼の母親でさえ臭いし見てられないと言うほど。
しかし、Aは人生一発逆転物語を夢見ていました。
とはいえある程度の人生経験がある方なら、「人生一発逆転」なんてほとんどの場合起こらないと頭だけでなく身体で分かっているはずです。
そして当然のことながら、Aの「人生一発逆転物語」は次から次へと失敗に終わりました。
面白かった。
Aさんは本当の本気を、自分に発揮できたのかな。