テケテケ・・・?
投稿者:イーブ (28)
短編
2023/01/08
17:58
883view
中学生の頃に私が体験したお話なのです。
寝ている間にトイレに行きたくなって起きるなんてことは、滅多にない私だったのですが、その日は珍しく、トイレに行きたくなったので目が覚めました。
中学にもなれば、深夜だろうがもちろん、一人でトイレに行くことはできます。
自分の部屋から普通に階段へと向かい、階段の電気をつけたのですが、もちろん一階は電気がついていないので、灯りも一階の奥までは行き届かずに薄暗い状態でした。
寝ぼけていたのかも知れませんが、階段の電気をつけた際に、その薄暗い一階の奥から、何か赤い光る物が二つ、こっちへと近づいてくるような気がしました。
私は階段を下りる手前で目をこらして立ち止まり、その赤い物が何なのかみてみると、その光はなんと、髪の長い女性の目だったのです。
そしてその女性は床を這いずっているようでした。恐怖のあまりに私の体は硬直し、逃げることも声をあげることでできず立ちすくんでいると、その女性は階段を這いずりながら上がってきたのです。
その時に気付いたのですが、その女性は上半身しかなく、ニヤニヤ笑いながら近づいてきたところで気を失ってしまいました。
次に目が覚めたのは、朝になって階段前で親に起こされた時でした。
前のページ
1/1
この話は怖かったですか?
怖いに投票する 6票
※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。