後ろの正面だあれ?
投稿者:ぴ (414)
私は川で溺れたことがありました。
父が釣りが大好きで、私もよく、一緒に連れて行ってもらっていました。
その日も父は川で小魚を釣っていたのですが、私は一人で岩の上で遊んでいて、足を滑られせて川にどぼんと落ちたのでした。
父が必死で助けてくれたのですが、私はしばらく意識が戻らなかったらしいです。
そのときに私が見た夢があるのですが、それがとても怖くて今も忘れられません。
意識がなかった間、私は夢の中で同い年くらいの子供たちとかごめかごめを歌って遊んでいました。
そして「後ろの正面だあれ?」と私が言って振り返るとそこには羽が生えた妖精みたいな女の子がいたのです。
その子はにやっと悪意たっぷりの顔で笑って、私たちに言ったのです。
「じゃあ、私に当てられた子が鬼ね」と。
なぜかすごく不穏な雰囲気に変わりました。
そして次にかごめかごめを歌いだして私はドキドキしました。
後ろの正面が自分にならないようにと祈りました。
そして「後ろの正面だあれ?」と言って止まった人の名前が言われました。
私の隣の子でした。
その子の顔色は蒼白で、妖精みたいな子が「あなたが鬼ね」と言いました。
そしたら本当にその子が見る間に鬼になったのです。
それがすごく迫力があって、夢とは思えないくらいリアルでした。
鬼に変わった子が近くで怯えていた子を捕まえて食べるところを見ました。
私はそれを見た瞬間、本能的に逃げ出したのでした。
逃げる途中で川を見つけました。
三途の川と書いてあり、鬼から逃げるのに必死でそこに飛び込んでいった子もいました。
だけど私はそこに入りませんでした。
直前に川で溺れていたので、そこに近づくのが怖かったのです。
しばらく鬼と追いかけっこをしていたらブーっというブザーみたいなものがなりました。
そして私の体は自然と宙に浮いて、そして気づいたら必死な父の顔が目の前にあり、目を覚ましたのです。
この夢は私のただの夢なのかもしれないし、臨死体験なのかもしれないです。
臨死体験だったとしたらあの日、夢の中で鬼になった子や鬼に食べられた子や三途の川に飛び込んだ子はどうなったのでしょう。
私はおそらく、あの子らは生きては戻れなかったと思っています。
昔話なんかだと、三途の川に落ちると生き返るので鬼が邪魔するそうなので、川に入ったこは無事だと思いますよ?