邪教の家
投稿者:xii (2)
子どもの頃から、事故物件などわけありの場所に近付くと、具合が悪くなることがありました。吐き気というかムカムカが、鋭い頭痛と共に襲ってくるのです。母に相談したところ、母や祖母も特に若い頃にあったそうです。つまり、霊能力の強い家系ということが、原因でした。ただし、これは若い頃の話。年齢を重ねるごとに、段々とわからなくなっていったのです。
しかし結婚して、遠くに引っ越してからあの感覚を久しぶりに体験しました。私たち夫婦が住む社宅の近くに、イギリス風のおしゃれな家が建っていて。そこに住んでいたのは、美男美女のご夫婦。まだお子さんはいない様子でしたが、本当に幸せそうで仲の良いご家族だったんです。なのに、近くに行くと必ずあの具合悪さが襲ってきます。母に相談してみると、しばらく何にも反応しなかったあんたが具合が悪くなる程、ということは、よっぽど悪いものがついているのかもしれない。だから引っ越した方が良いと言われたのです。
幸い夫に理解があったためすぐに引っ越したのですが、後に恐ろしいことを聞きました。
どうも、あの夫婦はとある新興宗教のお偉いさんの子ども同士だったそうです。喧嘩を繰り返すようになってから離婚したと聞きました。すごく怖いのが、あの地域は野良猫の死亡が多かったんです。しかし、夫婦が離婚してから死亡が激減。まさかと思っていたら、その家の新しい持ち主が発狂して引っ越していったらしく。庭に小さな骨がたくさん埋められていたらしいのです。
その後、違う家族が引っ越してきたものの、違う宗教の信者で近所に勧誘を繰り返し、ご近所トラブルで結局引っ越しに。あれから、その家は邪教の家と呼ばれるようになったと聞きました。そんな家族が近くに住んでいたこと、そして自分の感覚が本物であることにゾッとしています。
どこの新興宗教ですか?