夜中のチャイム

これは、実際に体験した話です。
私の実家には、母が一人で住んでいます。
いつもいつも、朝・夕に顔を出すようにしていて、様子を見てから出勤するようにしていました。
そんな毎日が3年も続いたころ、母の様子がおかしくなり
「昨日夜中に、あんたきたやろ？」
「ピンポン鳴らしたやろ？」
と、いきなり話をしてきました。

もちろん、私は夜中は母の様子を見には行ってません。
あ～いよいよボケてきたのかなーと思い、その時は、私は来てないよ、夢でも見たんじゃないの？と受け流しました。
母も、そうよね？夜中に来るのはないわね？しかも鍵を持ってるあんたが、ピンポン鳴らすのもおかしなはなしよね！と、
しっかりとした受け答えをしてくれたので、安心していました。

しかし、また、数日後に「あんた今朝３時頃来たやろ？」「ピンポン鳴らしたやろ？」と言うのです。
実家の呼び鈴は、押したら録画されるタイプなので、「お母さんほら、ここも光ってないし、録画もされてないよ、聞き間違いじゃないの？」
というと、間違いなくピンポンが鳴ったと言い張るので、実家に泊まる事にしたのです。

１日目はなんともありませんでしたが、2日目の事です。
寝静まった頃の夜中2時半に「ピンポン」と鳴ったのです。
私は、急いで録画の画面を見に行ったのですが、明かりもついておらず、録画もされていませんでした。
機会の調子が悪いと思い電気屋さんに来てもらうと、「わ！なんですかこれ！」と、電気屋さんが声をあげたのです。
私が何回確認しても映っていなかった録画の画像に、夜中の時間に、暗い中に不気味に光る目が映っていたのです。

その後、お祓いを頼み、その方に理由を聞くと、一人で住んでる母の所に泊めて欲しかったのでは？とのことでした。
その供養をしてからは、夜中のピンポンは鳴らなくなりました。