そこにいるのは・・・?
投稿者:MERRY (11)
ある冬のことでした。
いつものように仕事から帰宅し、お風呂を済ませこたつでテレビを見ながらゆっくり過ごしていると何やら視線を感じました。
それまでも何度かそういった経験がありましたが今回は視線の感じがいつもと違いました。
すごく、ものすごくイヤな感じ。恐怖を感じるような。
恐る恐る振り返るとパイプベッドの下に男の頭だけが浮かんでいました。ハッキリとは見えませんが暗い影のよう。
ただ、そこからはっきりとこっちを見ていました。
その日は振り向くことは出来ずそのままこたつで休みました。
それから数日、まだ男はその場にいました。
何をすることもなくただこちらを見ているだけ。
そういった事が続いたある日の夜中。
それは午前2時頃の話。
何やら外が騒がしく目が覚めました。数人で遊んでいる子供たちの声。寝ぼけていたこともあり注意しようと窓を開けるとそこには誰もいない。また寝ようと思い窓を閉めると再度子供の声。そうです。夜中の2時に子供が遊んでいるわけがないのです。
ハッと我に帰ると今度は階段から足音が。私の部屋は角部屋で隣が階段。古いアパートだったこともあり、鮮明に足音が聞こえるんです。また窓を開けると足音はピタリと止まり。
窓を閉めると足音が近づいてくる。そう思ったら玄関のドアがドンドンドンドン。
気を失うようにそのまま眠りについた私は、朝目覚めて夢だったのかと思いましたがあまりにも鮮明に覚えていたのでした。
それからしばらくしてベッドの下の男もいなくなったのですが今となってもあの時の恐怖は覚えています。
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