会いにきたお祖母ちゃん
投稿者:MERRY (11)
短編
2022/07/25
08:15
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この話は他の人よりも少し霊感があるかもしれない父親が経験した不思議な話です。
私が子供の頃のある暑い日に私の曽祖母ちゃんが長寿を全うし天国へと旅立ちました。
当時の私は幸せなことに一度も葬儀に参列したことがなく、人が亡くなる意味をちゃんとは理解していませんでした。
遠方の新戚に久しぶりに会える事が楽しみでワクワクしながら泊りの準備を進めて、父にどのくらいで到着するのか尋ねてみたり妹と騒いでいたのが記憶に残っています。
無事に曽祖母ちゃんの葬儀を済ませ、自宅に戻り夕飯を家族でとっていた時のことです。
父親が「俺、実は祖母ちゃんにこの家であったんだよ」と話してくれました。
父の話によると、深夜に珍しくトイレに行きたくなり起きてトイレに向かったところ扉の前に曽祖母ちゃんが立っていたらしいのです。
「祖母ちゃんなんでここに?」と父が言うと笑顔ですーっと消えていなくなってしまったそうです。
起きた時間が深夜だったこともあり、寝ぼけていたのかなと父はその時思ったそうですが・・・
翌日曾祖母ちゃんが亡くなった連絡が来たのであの時、自分に最後に会いにきてくれたんだと確信したそうです。
後から分かった事ですが、父が曾祖母ちゃんを見た時間はちょうど亡くなった時間帯だったそうです。
父は一人っ子だったのもあり、小さい頃可愛がられていたので最後に心配になって様子を見に来てくれたのかな・・と言っていました。
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