蝦蟇に行ったら取り憑かれた話

高校の修学旅行は沖縄でした。

旅行初日は恩納村周辺を訪れ、ダイビングなどの体験をし、普段は味わえない体験を存分に楽しんでいました。

しかし、沖縄は心霊現象もよく聞きます。

初日に泊まったのは恩納村のコテージです。

ログハウスのような、木の香りが心地いいところで、仲の良いメンバーとトランプやゲームなどをして楽しんでいました。

とはいえ、旅行はまだ1日目。

しっかり休息も必要です。

そこでコテージ内にあるお風呂に順番に入ることにしました。

メンバーは7人。

ジャンケンで順番を決め、私は2番目くらいに入ったと思います。

普段からシャワーに時間をかけないタイプなのでささっと済ませました。

そしてその次、その次と、みんな順番にシャワーを浴びていく中、最後の子がシャワーに入り始めてまだ間もないのに

「ちょっとやめてよ！」

と、みんながくつろぐリビングにいいにきました。

しかし、何も知らない他のみんなは

「え？」「どうしたの？」

と、困惑。もちろん私も何事かと思いました。

するとその子は、

「誰か壁をドンドンしてるでしょ？やめてよマジで」

と。

みんながくつろぐリビングのすぐ横がバスルームになっており、確かに壁を叩けば浴室の方に音は伝わると思いますり

しかし他のメンバーはトランプなどをして楽しんでおり、壁を叩く行為などしていません。

そのため誰も心当たりはなく、困惑しました。

「とりあえず、もうやめてよね！」

と、注意を終えて再びシャワーを浴びに戻る友人。

他のメンバーは

「なんだろうね？」「逆ドッキリ的な？」

などと、盛り上げの一環くらいにしか考えておらず、その後もトランプを継続することに。

しかし、

「ねぇ！マジでやめてよ！」