犬鳴峠は本物だと思った話

私の地元には映画の舞台にもなった心霊スポット、犬鳴峠があります。

今は完全に閉鎖されて車はもちろん、徒歩でも入れなくなった旧トンネルがあり、そこでは数々の心霊現象があると噂が絶えません。

私は行ったことないのですが、先輩が行ったことがあり、その時の出来事を聞いたのでお話しようと思います。

今から何十年も前の話ですが、当時はまだ旧トンネルに徒歩で入ることができたそうです。

当時から心霊スポットとしてかなり有名だったため、興味本位で友人数人と友人の車で出掛けたようです。

入り口付近に車を停め、そこから先は徒歩でしか行けなかったようなので皆んなで歩いて行ったと言っていました。

旧トンネルは灯りも少なく不気味な感じだったようですが、特に心霊現象が起きることもなく、拍子抜けし、帰り道に皆んなでファミレスに行き帰宅したようです。

しかし、次の日になり、一緒に行った友人の1人から『体調調子が悪い』と連絡があったとのことです。

電話越しでも分かるくらい、様子がおかしかったらしく、すぐに友人宅に行くと、明らかに顔付きが変わった友人がいたようです。

暗く、正気を吸い取られたような顔付きだったようで、すぐに病院に連れて行ったみたいです。

でも、どこにも異常がなく、ただの疲労だろうと言われたみたいです。

数日、様子をみるも全く回復せず、犬鳴に行ったことが原因ではと初めて思ったとのことでした。

そこでお祓いに連れて行ったところ３人の霊がついており、そのうち1人の霊がかなり強力で友人の身体に影響が出てるとのことでした。

強力な霊なため簡単に祓うことができず、１０人ほどの霊媒師をたらい回しにされたようです。

最終的には霊を祓うことができ、友人も元通り元気になったようですが、当の本人は霊が取り憑いていた期間の記憶がないそうです。