最初はいい人だったのに・・・
投稿者:レイレサ (64)
十数年前に職場で本当にあった話。
少しフェイク入れてある。
ある日のことだった。
事務所で上司と先輩がこんな話をしていたのを偶然にも聞いてしまった。
盗み聞きしたつもりはないのだが、用事で事務所に入った時に聞こえてしまったのだ。
「いい人がなかなか応募してこない」
「性格は明るくて仕事も出来て素直な人が応募してくれるといいんですが」
「この前バイトの面接があったんだけど、いろいろ話してみたけど多分性格的に無理っぽい」
「そういう人ってどこ行っても務まらないのかもしれませんね」
「せめて普通の話が出来るほどの他人とコミュニケーション取れる人の方がいいな」
「人と交流するのは基本ですからね」
「面接の子は普通レベルにほど遠いからお断りした」
「いい人早く応募してきて欲しいですよね」
2人の話の内容があまりにも嫌らしくて、用事が手につかないほど嫌な気持ちになった。
上司と先輩の話の内容があまりにも身勝手だったからだ。
なぜそう感じたのか。
実は、何か月か前に条件に見合った人を採用したのだが、とんでもないことが立て続けに起きてしまったからだ。
社交的、仕事出来そう、素直そう・・・そういう人がパートに応募してきた。
条件に合うために採用された人をT君とする。
彼は誰とでもすぐに仲良くなれそうなほど人懐こかった。
ホームセンターのバイトの経験があったので、お客さんの対応も上手いと聞いた。
はい、はい・・・と素直な返事に好感が持てたことで採用に至った。
T君が入ったことで上司と先輩は彼をちやほやして褒めちぎった。
最初からこんなに褒めたら調子に乗るだろ・・・と言いたくなるくらい大事にしていた。
2週間ほど経ったある日のことだった。
パート仲間のS子さんからある相談を受けた。
「最近入ったT君のことなんだけど・・・」
採用担当者さんはまるで融通の利かないロボットですね
世で言う怖い話しとは違った
考えさせられる怖い話しでした
Tくんの性格がどうとかよりも語り手含めて職場全員が腐ってるという印象しかない
そういう職場だからTくんに軽く見られたんでしょ