嫁の復讐、鬼姑の末路
投稿者:繭 (42)
子どもの頃近所にAさんが住んでいました。
Aさんは三十代後半の女性で、事故で夫を亡くして以来姑と同居していたのですが、この姑というのがとんでもない性悪で何かというとAさんをいびり抜いていたのです。
私や私の母もAさんに同情していましたが、他人の家の事なので何をしてあげることもできずもどかしい思いをしていました。
そんな矢先にAさんの姑が命を落としました。死因は心不全で、朝起きたら冷たくなっていたそうです。正直な所老婆を悼む気持ちは湧き上がらず、これでAさんは解放されたんだなと安堵しました。
一か月後、当時同学年だったAさんの娘に誘われお宅に遊びに行きました。
Aさんはちょうど買い物に行っていて留守で、しばらくは二階の娘の部屋でゲームをしていたのですが、ふと尿意を催して中座しました。
Aさんの家は一階にしかトイレがないので仕方なく階段を下り、突き当たりに向かって進んでいた時、なにげなく仏間を覗き込んでぎょっとしました。
姑の遺影が逆さに置かれていたのです。
「あら、Bちゃんいらっしゃい。遊びにきてたのね」
その時玄関ドアが開いてAさんが帰ってきました。私はすっかり動揺し、にこやかなAさんに質問しました。
「どうして遺影が逆さまなんですか?」
「これでいいのよ」
私の質問にAさんは一瞬無表情になってからきっぱり答えました。
あの一件以来、Aさんのお宅にはうかがってません。遺影を反対にすると故人が地獄に落ちるらしいと知ったのは大人になってからです。
こわ…
お嫁さんの気持ち、解ります
恨みを買うようなことをするなとはこのことですね。