「お祝いといえばお鍋よね」
投稿者:繭 (42)
これは私が子どもの頃に体験した話です。
当時うちの近所に大変仲の悪い嫁姑がいました。特にお姑さんの嫁いびりが酷く、お嫁さんの泣き声や物が壊れる音が絶えませんでした。私も子供心にお嫁さんに同情していましたが何もできず、登下校中にすれ違うと俯くしかありません。
ある日の下校中、一人で通学路を歩いていると憔悴しきったお嫁さんがやってきました。手にビニール袋を下げているので買い物帰りみたいです。私は「こんにちは」と頭を下げ、足早に通り過ぎようとしました。
「待って、Aちゃん。聞きたい事があるの」
するとお嫁さんに呼び止められ、思いがけない質問をされました。
「死ぬほど嫌いな人が死んだら何したい?」
「えっ……」
突拍子もない質問にたじろいだものの、お嫁さんの目があまりに真剣だったのでごまかす事もできず、精一杯考え抜いて答えを絞り出しました。
「ええと……死ぬほど嫌いだったらお祝いする、かな」
「それは名案だね。お祝いといえばお鍋よね」
私の返事にお嫁さんは満足してくれたらしく、うってかわって上機嫌な様子で帰っていきました。
数日後、お姑さんが急死しました。親に連れられお葬式に出席した私は、ハンカチに顔を伏せて泣くお嫁さんをこっそりうかがい、ある疑惑が募っていくのを押さえきれませんでした。
お葬式の次の日、親の留守中にお嫁さんが訪ねてきました。気が進まないながら玄関ドアを開けると、お嫁さんは蓋をした鍋を持ち、「Aちゃんにお裾分けよ」と耳打ちしました。
お嫁さんに言われてお椀を持ってくると、彼女はお鍋の蓋をとって中身を見せました。
「よーく煮込んだの。いい出汁がとれてるはずよ」
お鍋の中には位牌が入っていました。私は震える手でお椀を捧げ持ち、お嫁さんがお玉ですくってくれた出汁をもらいました。
お嫁さんが去ったのを確認後に即お椀の中身は捨てました。あれ以来彼女とは会っていませんが、今も鍋料理が苦手です。
今年一番ゾッとした
これは…
お祝いなら特上寿司じゃないかなぁ
位牌を煮込むのは勝手にやりゃいいけどお裾分けしてくんのは悪意しか感じない
自分を助けなかった周囲に対しても恨みがあるってことなんかね
位牌ってどんな味するんだろ
姑がいびりを始めたのが悪いような気がする…
もし「お祝いには寿司」と言ったら、嫁さんは位牌で寿司作ったのかな。
お祝いには、にんにk…おっとだれかきたようだ