本当の心霊写真は…
投稿者:タワシシシ (5)
中学生2年生の頃の話。
3月、吹奏楽部に所属していた私は、卒業する先輩の為に毎年恒例となっている送別会を音楽室で開催していた。
音楽室は校舎の2階にあるのだが、正面にある砲丸投げの練習場に幽霊が出るという噂があり、時折音楽室からも見えるそうだ。
同級生は見たと言う者も居たが、私自身はその幽は見たことは無い。
そんな場所で皆はしゃいで送別会を行っていた。
当時はまだ携帯電話が普及しておらず、使い捨てカメラで先輩後輩問わず写真を撮っていた。
後日、現像した写真がおかしい、と同級生から報告があった。後輩二人の全身ツーショット写真なのだが、二人の顔の隙間にニヤリと笑う土気色の顔が写っていたのだ。
同級生のクラスにお寺の住職の息子がおり、その日のうちに住職である父親に見せたところお祓いが必要との事で、代表でお寺に近い同級生に行って貰った。
さて、周りはここで一件落着なのだが、私はそうもいかなかった。何故ならその後輩二人の顔の間に顔を出してニヤリと笑ったのは私だからだ。まさに「心霊写真風」になるよう、こっそり後ろに回った事をよく記憶している。全員が撮った写真を確認してもその後輩のツーショットは問題の写真しかなかったので、あの顔は十中八九私はだろう。
この事は部員には誰にも言っていない。
ニヤリと笑う私の顔は、映画に出てくる悪魔のような白目の無い真っ黒な目であったし、少し陰になっているとはいえ顔は黒ずんでこの世の物とは思えないものだった。極め付けは、全身ツーショットで後輩達は顔は近づけているが身体が離れているのに、私の身体が全く写っていなかった事だ。
この送別会の1ヶ月半前に、スキーによる事故で右足首の靭帯損傷を、翌年には不整脈発病、翌々年には網膜剥離等々毎年2月から3月に何らかの病気の発症や怪我を負う人生を送っている。
腰椎椎間板ヘルニアとその後遺症による右足の麻痺や、3年前にはまた大きな不整脈をおこし意識を失い臨死体験もした。一昨年は肺に菌が入り炎症、去年は重度の貧血だ。
現在三十代半ばであるが健康診断等ではまるで高齢者のような数値だ、と言われる。
今年は何が起こるのだろう。
私は長生きできない事は確定だ。
心霊写真に扮してってところまではいいのに、そっから転げ落ちるように「ただただ良くないこと起こってんねん」って説明あるだけで、最後に無理やりまとめてるだけなのが残念。
だらだらと容態のべるんやのうて、「心霊写真になるように仕向けたけど、おかしいな。そういや写真とるまえから変やったわ。写真とってからもおかしいこと続きよるで、またなんかあるんやろな」ぐらいでええやろ。
怖くはないけど面白かった。こういうの好き
書きたいことは分かるのですが、所々で文章がおかしいのが残念です。
一例を挙げると、
「同級生は見たと言う者も居たが~」
正しくは
「同級生の中には見たと言う者もいたが」
だと思います。
全体的に、「~は」という主語の使い方が強引で、書きたいことを無理やり引っ張ってきているような印象があります。
とはいえ、ちゃんと書けている文章もしっかりありますので、もっと書き慣れてほしく思います。がんばってください。前作の海の話は好きでしたよ^^