これは私自身の実体験で、現在進行形です。
もう10年以上前、初夏の頃、転勤で東北のY県の店舗に店長として就任しました。
店長になったばかりで右も左も分からず朝から晩まで働き詰めの毎日で、帰宅してすぐに風呂→就寝という生活をしばらく送っていました。
東北とはいえ盆地の夏は非常に暑く、夜も蒸し蒸ししており、部屋も3階だったということもあり窓を開け網戸にして寝ていました。
しかしある日夜中の3時位にどうも外から女性のすすり泣く声が聞こえるのです。
アパートのすぐ前には川があり堤防は遊歩道で車は入って来ませんが、よく学生が騒ぎながら通っていくので、まぁ何かあったのだろうと最初は気にも留めませんでしたが、毎晩続くのです。
疲れによる幻聴かとも思いましたが、泣き声で目が覚めると、他の部屋の住人が次々と窓を締める音がしましたし、すすり泣きの声が3階で寝ている自分を起こす程大きいか!?と思った瞬間鳥肌がたち、生きている人間ではないと悟りました。
関わらないようにしようと思っていましたが、休みなく朝から晩まで働く身にとって毎晩3時に起こされるのは非常にキツく、ある晩遂に
「うるさい!寝かせろ!ぶっ飛ばすぞ!」
と叫んでしまいました。
すると翌日から泣き声が止んだのです。
起こされることなく眠れるようになり安心しました。
その2年後、身体を壊したので退職し地元に戻ろうと決め、退職日の1ヶ月前となった頃です。私は金曜ロードショーでナウシカをみていたのですが、急に耳元で
「ねぇ、知ってる?」
とあの女性の声で囁かれました。
びっくりして部屋中探しても私一人しか居ません。
あぁ、怒鳴った時に泣かなくなっただけでずっと居たのか、と気付きました。
時は流れ現在、結局地元にも帰らず山陰S県で暮らしています。
去年の秋頃、ベッドで寝ていました。
どれ位経ったか、急に金縛りで目が覚めました。目を閉じているのに360度見渡す事ができ、背後から誰か来るのが見えました。女性です。俯いており顔はよくわかりませんが、だんだんと迫って来ます。
ヤバい、すぐ真後ろまで来た‥何をされるのか‥と思って身構えていると、
「ねぇ、準備できた?」
とあの女性の声です。そこで金縛りも解けました。金縛りにあった事より、もう10年以上前の事なのに、まだ私のそばに居た、という事実に恐怖を感じました。
何の準備を求めているのでしょう。
元々彼女は泣いていました。一人が寂しいので、私に死を望んでいるのでしょうか。
まずは彼女の声を聞きました。その後全体像が分かりました。彼女の顔を見た時、また何か起こるのでしょう。
以上が私の体験です。
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