怖い女のリアル人間ホラー

それは忘れもしない私の旧友の話である。
彼女は色白で整った顔立ちの、誰もが振り返るような美人である。名前はユリコ（仮名）。

ユリコといつものようにお茶をしていたら、いきなり言い出した。「わたし、好きな人ができた。」

私は当然喜び応援した。ユリコはとてもモテるが男性に対してとても潔癖だ。
すると、その日を境に彼の話しかしなくなった。まあ女である以上よくあることだ。最初の方はニコニコ聞いていた。
そこでユリコが「明日彼と3回目のデートなの。告白されたらどーしよう」ととても浮かれていた。それと同時に気が早いなあと少し笑ってしまった。

数日後ユリコがとても浮かれていたのでデートはどうだったの？と聞いたら「告られてはないけど、とても楽しかったし彼は私と結婚したいと思う」となぜかとんでもなく浮かれていた。その頃はもうそんなに仲が深まったのかと思っていた私。

それから一年後。
相変わらずユリコは毎日彼の話をする。「今日私の誕生日だから家の前に彼がきてプロポーズするはずだから早く帰らなきゃ」とユリコがいった。「え？誕生日なのに一緒に過ごしてないの大丈夫？」と聞いた。するとユリコが男は仕事が大事だからあんまり会えなくても大丈夫！といった。

とてもいい子だ。美人な上に謙虚だ。
だが、なにかがおかしい。。。ユリコの話はすべて自分の理想を話しているようなのだ。

だが後々詳しく聞いたとこ、彼には3回目のデート以外で一度も会っておらず連絡も来ていないようだ。。。
そして驚いたのがユリコの頭の中では婚約者になっていて、実家のご両親に婚約者がいると伝えていたのだ。

ユリコの頭の中では会ってもいない男との恋愛がずっと続いているのだ。３年経った今も、、、。