私が嫁入りした村の風習
投稿者:ぐるこ (2)
これは私が嫁入りした家系の変わった風習についてです
私は以前からお付き合いをしていた人とついに結婚することができました。
問題が出てき始めたのが結婚してから数年たってからです。
私たち夫婦は現在それなりの都市に住んでいますが彼の田舎に帰省する頻度はそれなりに高く「故郷とのつながりが結構強いな」という印象を受けるくらいで、こういう事はよく話で聞くので疑問ももたず従っていましたがある時思ってもいないことを言われました。
「村の○○○さんの家で葬儀があるので今週の水曜日は田舎に帰るぞ」
さも当たり前のように言われましたが○○○さんは名前は聞いたことあるくらいなのに何故ほとんど知らない人のための葬儀で帰らなければいけないのかよくわかりませんでした。うちの近所の方のお手伝いをするくらいなら別にいいのですが彼の田舎は車で片道数時間かかるところで今一つ納得できない気持ちがでましたが、そういうものと割り切って彼の田舎に向かうことにしました。
田舎についてからは細々としたお手伝いをしていたらいつの間にか夜を迎えていました。そこで「今回うちが寝ずの番だから俺と六時間くらいの交代で頼むな」といわれました。ネズノバンといわれても日常で聞いたことのない言葉で意味が分かりませんでしたが話を詳しく聞いてやっと「寝ずの番」だとわかりました。
たしか昭和とかそれ以上の昔にはそういうものがあったと聞いたことがあるような気はしますがまさか自分がすることになるとは思いもよりませんでした。
さらに聞かされた様々な注意点の中でも一番恐ろしかったのが、「ご遺体さんがしゃべっても気にしないように」というものでした。
確かに体の中の空気が抜けて喉を通ればそれは音として発生されるのでしょうが
つまりそんな注意があるということはそういう経験が珍しくないという事なのでしょうか。
彼が当たり前にさっさと寝てしまったので嫌という事も出来ずそのまま寝ずの番をすることになりました。
今思い出せば確かに「冠婚葬祭はうちの田舎で必ずやるから」といっていましたがまさかこんなことになるとは。
そして私は交代時間の深夜三時までご遺体と共に静まり返ったひんやりとした部屋で一人で居続けなければいけませんでした。
幸いご遺体がしゃべる等といった現象を味わうことはありませんでしたが何故に寝ずの番をしなければいけないのでしょうか。それとも地方にはそういう風習がいまだに残っているのでしょうか。
寝ずの番は割と普通だと思いますが遺体が喋るというのはあまり聞きませんね
寝ずの番は普通ですね。親族のお通夜でしたが、私も2度ほど普通にやりました。線香を絶やさぬようにするやつですね。