(あの頭のおかしい子にまた会わなきゃいけないのか。)
そう思いながらもイトコさんにお礼を言い、
後日ひろなに会いに行く事にして彼女と一緒に私の自宅に帰りました。
この日は彼女が一緒に居てあげると言ってくれて、泊まっていく事になりました。
久しぶりに彼女とゆっくり過ごし、
DVD鑑賞をしたりしましたがやはり誰かに見られている感覚は消えませんでした。
終始見られている感じがして気持ち悪かったのですが、
彼女の存在が私を落ち着かせてくれてこの日は久しぶりにすんなりと眠りに就けました。
しかし幸せな時間も束の間、この日も金縛りに遭いました。
いつものように身体が動かなくなり、声も出ない状況になり
ふと隣で寝ている彼女の方に目をやると、
何とあの黒い影が彼女の上に覆い被さる様に乗っかっていました。
(止めろ!いい加減にしやがれ!)
そう思いながらも身体も動かず、声も出せない状態では何も出来ません。
すると彼女も苦しそうにもがき始めました。
自分のせいで愛する彼女にまで危害を加えられ、怒りと申し訳なさで涙が出てきました。
(お願いだから彼女だけは止めてくれ!頼む!)
必死に渾身の力を込めて身体を動かそうとすると、
火事場の馬鹿力なのか金縛りが解け、すぐに彼女を抱き寄せました。
彼女は汗だくになり呼吸が苦しそうでしたが、まだ寝ていました。
私はすぐ目の前にいる黒い影を睨みつけ
「てめぇ絶対許さねぇからな!明日カチコミに行くから待ってろ!」
そう言うとどこからともなく不気味な「ふふふ・・・」という笑い声が聞こえ、
黒い影は消えていきました。
彼女にまで危害を加えられ私の怒りはピークに達しました。
そして翌日、彼女と一緒にひろなの学校の前で待ち伏せしてひろなを捕まえました。
私は今自分に起きている事を全てひろなに話し、もう自分に執着するのは止めてくれと言いました。
するとひろなは泣きながら
「だって好きなんだもん!●●君は私のなんだもん!」
「どうすればいいの!?どうすれば私の物になってくれるの!?」
と叫びました。
バイク何乗ってたんだろ?
その点だけが気になる❗
強気な執筆者さん好きww