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不思議体験

24akさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

脳内案内
短編 2020/12/27 23:05 1,577view

20代後半くらいの時の話です。
当時、住んでいた家は中古の一軒家で、時々、不思議な夢を見ました。兄弟も変な夢を見ることがあると言ってたことがあります。
今は引っ越してしまいましたが、その家で見た、今でも非常に印象に残っている夢の話です。

夢の中で誰かは分かりませんが、背の低い細めの男性と思われる人物に自分の脳内を案内してもらう夢です。
初めに出てくるのは、まるでドラえもんに出てくるような未来都市のような雰囲気の街で、あちこちに透明のチューブのような管が張り巡らされてる都市のようでした。
夢の中でも、まさに「私の脳内って、ドラえもんに出てくる22世紀の街みたい」と思いながら、その男の人について行きました。
やがて暗く狭い廊下のような場所に移動しました。長い通路の両側にはドアが並んでおり、全てのドアは開いていました。
男の人が一つずつ指を刺し、「これはあなたの〇〇の能力のドア」と言って教えてくれるのです。

ドア一つ一つは全て開いているのですが、開いてる具合がちがいます。どうやら得意な分野は広く、苦手な分野は狭く開いてるようでした。
数学のドアはやっぱり狭いな、と思いながら進んでると、最後のドアにたどり着きました。そのドアはピッタリ閉じています。
男の人は、その閉じたドアを指差し、「このドアはまだ開かれていないあなたの能力です。このドアを開くと、今後の人生で感が冴えまくります。ただし、見えなくていいものも見えるようになります。」と言いました。
感が冴える?!と思い、ドアノブに手をかけましたが、最後の「見えなくていいもの」に引っかかり、ドアを開くことができず、しばらく考えましたが、「このままでもいいか」と思い、ドアノブから手を離しました。

そのままゆっくり目を開けるように目が覚め、夢の印象深さに驚いて起きましたが、まだ夜中。
夢?!開けなくて良かった〜っと安堵して、また眠りにつきました。

しかし、今でも時々考えてしまいます。あの時、あのドアを開けてたらどうなっていたんだろう。

ちなみに、昔から霊感とか第六感的なものは皆無です。(お話は好きですが。)昔に知り合った、自称霊感のある人には、あなたには良くも悪くも霊がつかない人、と言われたことがあります。

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コメント(1)
  • もったいないなぁ!
    現実的な夢じゃないんだから、楽しまな損やん‼

    2021/05/25/19:28

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