旧Iトンネルにまつわる話
投稿者:小籠包 (4)
これは自分のツーリング(オートバイ)仲間から聞いた話です。
自分の住む地域ではIトンネルという行楽地へ続くバイパスが昔整備されたのですが、もともとIトンネルができる前は旧Iトンネルというものがあり、ここでは様々な心霊現象が絶えない曰くつきの場所でもあり、バイパス整備後も閉鎖することは難しく形だけ残されている地元では有名な心霊スポットになっていました。
自分のツーリング仲間のBはある日、この旧Iトンネルを通り抜けて行楽地へ向かう日帰りのツーリングを予定しました。
ツーリングのメンバー5、6名で、旧Iトンネルへまず向かいました。
トンネルの入り口に着くとそこは整備がやはり行き届いておらず、電気も切れ切れ、草も生えっぱなしで異様な雰囲気を漂わせていました。
Bは全員で一気に通り抜けるのは面白くないといい、一人ずつ数メートルの間隔をあけて順番に通り抜けることにしました。
Bは自分が最初に行くといい一番にバイクを吹かせてトンネルを抜けていきました。
Bは雰囲気はあるものの特に何も変わったことはないと思いながらトンネルを通り抜け、トンネル出口で止まり他のメンバーを待つこととしました。
その後その他のツーリングメンバーも順番にトンネルを抜けていきました。
最後のメンバーが遅れて到着した所で、Bは他のメンバーに何かあったかと聞くと、後半に通り抜けたメンバーほど何か体が重いような感じがしたとのことでした。
しかしながらBは大したことないないといい、行楽地へ向かうためにメンバーとトンネルを後にしました。
行楽地での余暇も終わり、Bは、メンバーとも別れ帰路につきその日のツーリングは終わりました。
次の日他のメンバーからBに連絡があり、メンバーの一人が帰路別れた後、落車して足を怪我したとのことでした。
またそのメンバーは一番最後にトンネルを通り抜けた人物で、特に体が重いといっていたメンバーだったそうです。
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